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(回答先: 長嶋JAPANはなぜ金メダルが取れなかったのか 五輪という国際舞台が示した日本野球界の問題点 投稿者 TORA 日時 2004 年 8 月 25 日 15:14:19)
日活がかつて石原裕次郎を日本のヒーローに作り上げたように、読売が長島を野球の神様に作り上げようとした。
同じようにヒーローを作り出そうとしてはいるが、日活は映画館への観客動員のためであり、読売はテレビ視聴率獲得のためであった。
他にも読売は、力道山と言うヒーローも作り出したが、こちらは中途で頓挫した、彼の突然の死という形であるが。
ともかく、テレビ放送における視聴率×時間という観点でみると、年間を通してプロ野球が他を圧倒している。最大最高の視聴率を叩き出す巨人戦ナイターは、マスコミ業界における最高のドル箱・打ち出の小槌だ。
読売が手にしたそのドル箱は、あまりに大きく、他の民放各社,各種新聞雑誌、ラジオなどのマスコミもそれに寄り添っていくしかなかった。野球選手そのものすら読売支配の束縛から逃れることは出来なかった。
しかし、そんな中野茂は読売支配の日本球界を捨て大リーグに向かった。日本球界はこれを無視しようとしたが、結局選手だけでなく視聴者までもが大リーグに目を向け始め、優秀な選手や金が大リーグにどんどん流れ始めてしまった。
日本の製造業界で起こった空洞化現象が、日本の野球業界でも起こってしまったのだ。
そんな折、オリンピックがやって来た。日本の野球関係者はこれを人気回復、起死回生のチャンスにしようと考えた。
ここまでは良かったのだが、野球界、マスコミ、オナーなどの既得権益集団ははオリンピックに対する認識が甘く、昔ながらの巨人、長島ヒーロー神話で乗り切ろうとしてしまったのだ。
案の定、オーストラリアという弱小チームに寝首をかかれ、年俸ばかり高いが内容は作られたヒーローや、打てばよく飛ぶ球でお茶を濁していた2流野球の体質を世界中に晒してしまったのだ。
確かに、読売が野球と言うスポーツをここまで国民的運動、娯楽として日本人を楽しませてきたことは評価される。長島を筆頭とするヒーローを作り出してきたことも、功績と考えたい。
しかし、後戻りは出来ないのだ、国民はもはや読売により作られたプロ野球の正体を見てしまったのだ。
これはむしろ野球が読売の呪縛から開放されるチャンスなのだ。