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(回答先: 監督不在で勝てるほど甘くない五輪 スポーツナビ / 文=松瀬学 投稿者 TORA 日時 2004 年 8 月 27 日 08:12:06)
アテネ五輪で悲願の金メダル獲得に失敗、27日に帰国する幻の長嶋ジャパン。元凶、被害者、逆に株を上げた男−を検証する。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
元凶は、アテネ五輪日本代表編成委員会・長船委員長に尽きるだろう。スポンサーの顔色をうかがい、幻の長嶋ジャパンをごり押しした張本人だ。
「アテネへ行けなくても長嶋監督でいく。中畑ヘッドコーチは監督代行ではない」と強弁して、中畑ジャパンの金メダル獲得の足を引っ張ったからだ。「監督がいなくて勝てるわけがないだろう。われわれ監督の仕事をバカにしているのか」と、憤慨した大物監督がいたのも当然だろう。
『監督代行』の肩書さえ与えられず、指揮だけ執らされた中畑ヘッドコーチは、最大の被害者だ。球界OBが的を射た指摘をする。
「長嶋監督には総監督の称号を与えれば済むわけで、中畑ヘッドコーチを監督として登録しておけば、もう1人、コーチをベンチ入りさせられた。巨人でのわずかな打撃コーチ経験と、アジア予選でのヘッドコーチ役しか知らない中畑が指揮を執りながら打撃面まで目が回るわけがないだろう。準決勝の豪州戦で完封されたが、アドバイスできる打撃コーチがいれば、展開は変わっていただろう」
その通りで、事実上の中畑監督代行以外には、これまたコーチ経験の少ない大野投手コーチ、高木三塁コーチしかいなかったのだから、クロスゲームになれば比重が増すベンチワークなど期待する方が酷だった。
宿敵・キューバに勝ち、豪州戦でも力投しながら金メダル獲りに失敗した西武・松坂はじめ、全力を傾注した代表選手も全員犠牲者だ。選手はベストを尽くすだけ。最終的には監督が勝敗の責任を負うのに、監督不在の幻の長嶋ジャパンだったのだから。
「松坂は、横浜高校時代に運を使い果たしてしまったのかな。西武に入ってから非運のエースだからね。シドニーに続いてアテネでも悲劇のヒーローだ」というレッテルを張られた松坂などは冗談ではないだろう。
逆に株を上げた男たちもいる。日本代表の全試合を追い、テレビ解説した阪神・星野シニアディレクター(前阪神監督)がその一人だ。
「長嶋監督が脳梗塞(こうそく)で倒れ、アテネ行きは無理なのは、早くからわかっていたこと。代わって星野監督にしていたら金メダル獲得は間違いなかった」という声が、球界内外から起こっている。
「長嶋さんが無理ならば、星野しかいないだろう。世間の誰もが納得する人事だろう」と、早くからダイエー・王監督がお墨付きを出していたほどで、単なる結果論ではない。
日本代表ベンチに、ハンガーにかかった背番号3のユニホームと、マヒの残る右手で書いた3が入った日の丸を掲げられた長嶋監督も、改めて株を上げている。
「やっぱり長嶋監督がいないから、こういう結果になったのか」とアマチュア球界首脳が思わずもらした本音で、長嶋監督の偉大さが浮き彫りにされる。
「健康状態を万全にして、4年後の北京五輪で元気に指揮を執ってほしい」というのは、アテネ行きを断念させた長嶋監督の家族の願いだが、同時に日本国中の熱い思いだろう。
ZAKZAK 2004/08/26
http://www.zakzak.co.jp/spo/2004_08/s2004082614.html
(私のコメント)
◆長島ジャパンの看板が下ろせなかったのも、テレビ中継などのスポンサーがらみのせいだったようだ。テレビ業界は万事金で動く。長島ジャパンでなければ視聴率も取れないと考えてのごり押しだったのだ。