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(回答先: 人間心理における「戦争」と「平和」の葛藤 投稿者 鷹眼乃見物 日時 2004 年 7 月 28 日 23:57:28)
いつもながら緻密な筋立てのご投稿、頭が下がります。
柳沢氏の著書を読んだ事が有りますが、今回の貴女の引用は新聞からとのことで、少々引っかかる点が有ります。
>この気質的な偏向は異なる年齢や性別などのグループでも起こりますが、特にその内部の結びつき(団結力)が強固となるのは、この結束力が宗教や民族を中心に形成された場合です。この場合の固定観念は特別に強固なものとなります。
今日、戦争を遂行する主体(主に国家)で、その結束力が宗教や民族を中心に形成されていないものがあるでしょうか?
私は寡聞にして知りません。
だとすればこの部分は同語反復にすぎないと思います。
グロスマン氏の著書のなかでの「殺人に対して生まれつき抵抗のない人間。」の割合ですが、数%ではなく、2%と明記されている筈です。訂正させてください。
調子にのって、私も本の紹介をさせていただきます。
「無痛文明論」森岡正博著 トランスビュー刊
現代文明の本質を「予防的無痛化」という独自の見方でとらえた哲学者の書、覚悟を決めた著者によって書かれた本というのは良いものです。
ブッシュの「予防的戦争」という概念(ケリーさんも認めている)がどんな出自をもつものなのか、理解の助けになると思います。