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(回答先: トロツキーは単一世界(コスモポリス)を実現しようと夢見た。ネオコンとは保守主義ではなく,革命的コスモポリタニズムに映る 投稿者 乃依 日時 2004 年 7 月 20 日 01:58:16)
金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:54:35 No.7568
ネオコンは米国を拠点にして,世界の民族国家の枠組みを弱めて行く虞れがある。
ひるがえって,中国を眺めると,この国は,未だかつて民族国家であったためしがない。
(あえて言えば,南宋にその気配ありか?)
中国は,常に多民族国家であり,同じ漢民族(?)と称する仲間うちでも,北京の人間と上海の人間では,言葉が通じない。北京官話(マンダリン)と上海語との相違は,方言としての相違ではない。語族は同じでも,言語が違うのだ。
小生,開放前の北京逗留の折り,北京の人間と話したが,北京の人間と上海の人間との距離は,北京の人間の距離と日本の人間の距離と同じだという感覚を彼らは持っている。
日本に親近感を持っているという意味ではない。日本も,彼らの世界観では,大中国の一部なのである。
彼らにとって,日本軍の侵入は,無意識的に,満州族(清王朝)や蒙古族(元王朝)の侵入と同じであった。
中国兵は,民族国家の一員という意識が無いので,国を守るという気概が生ずるべくもなく,弱兵であった。
中国は多言語国家であり,漢民族の間でも会話が通じないから,筆談用の象形文字(漢字)が用いられてきた。
中国人は,50にも及ぶ多民族を抱えた雑多民族国家であるがゆえに,国家意識に乏しく(共産党政府が国家意識を植え付けようと,日本を仮想敵国にして長年,人民教育を行っているが),中国人には国家への忠誠心は無い。
しかし,彼らは,秘密結社を結び,結社への忠誠心は非常に強い。結社は,しばしば,宗教結社となり,犯罪的宗教結社となる。
黄巾,白蓮教徒,太平天国など,宗教結社が政府を揺るがした例は,史上,枚挙にいとまがない。
現代においても,天地会(三合)に言及せずに,中国を語れない。
金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:56:15 No.7569
戦前日本の,お人よし右翼が,アジアの覚醒と称して,孫文などを援助した。
日本人の国家意識からすれば,孫文は明治維新の志士に見えたのであろう。しかし,孫文は,客家(ハッカ)という氏族の出で,洪門という結社の一員である。
彼の近代化なるものが何であったか,後の国民党の実態を見ればよく解る。
中国人は,国家意識が無いこととあいまって,世界各地に華僑社会を作り,国際間で同族同氏が連絡しあい,富の蓄積に余念がない。彼らにとって,国家とは障害物以外の何物でもない。
中国人の心情は,まさにトロツキズムそのものである。
戦前,お人よし日本陸軍が,中国を理解したつもりで,同じ東洋人同志,話せば解るとばかりに蒋介石政権と和平交渉に努力したが,彼らにはこちらの言語は通じなかった。
(参考:戸部良一著「支那通にみる夢と蹉跌」)
これからも,もし日本人が,中国と「同じ東洋」という幻想で会話しようとするなら,その夢は蹉跌に終わるであろう。(戦前右翼の迷妄:石原莞爾もその例)
中国国民党とルーズベルト政権は,非常に親近であった。もちろん,宋美齢の活躍もあったが,中国人のコスモポリタニズムと,当時のニューディーラーたちのトロツキズムが,互いに理解し合い,当時の日本のゲルマン的国家主義を忌み嫌ったのである。
小生が,危惧するところは,米国に台頭しつつある金融資本的トロツキズムと中国のコスモポリタニズムが共鳴しあい,日本への脅威となりかねないことである。
米国の軍需産業や民間産業にとって,中国は魅力的な巨大市場に育つ可能性がある。
21世紀前半において,米中の急接近は大いに有り得る。
いまや,中国は,12億の人口が外へ浸み出そうとひしめいている。一滴の水が日本へ流れ込んで(不法入国となって)きても,国体を揺るがしかねない。
コスモポリタニズムは,難民救済,人道主義,国際交流,人類皆兄弟などという美名をもって,理想主義として登場してくる。
民族国家を守ろうとする者は,差別主義者,鎖国主義者,右翼,権力主義者などと,あらゆる罵声をもって否定されようとする。
金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:57:45 No.7570
日本の外交は,基本方針として,次の原則を貫くべきではないか。
は米国を常に味方につけておくこと。
米中接近した場合でも,労働力の国際間移動原則禁止の建前を日本は貫き通す。
の本との貿易なしには,中国は存立できないようなシステムとなりつつある。これは,日本にとって利点である。
民族国家としての台湾の独立を支援して行く。
中国へのODAは直ちに中止する。
朝鮮は,できるだけ分断されたままの状態で放置する。
南朝鮮に関しては,現行の現地産業の日本企業下請け化をそのまま推進する。
北朝鮮に関しては,米国と歩調を合わせ,現政権を崩壊へと導く。
その前に,子どもたちを取り戻すための一時的譲歩(多少のコメ支援)はやむを得ない。
多額のODA利権を前にして,舌なめずりをしながら,日朝国交回復を待ち望んでいる勢力が,方々に散見されるが,決して彼らの望む方向で国交回復をしてはならない。
その他,略。
結論として,危険な方向に動き出している米国を,あくまでも味方につけておくためにも,彼らの正体を見据えたうえでの日米同盟堅持が国策の基本であると思っている。
それゆえ,戦争の大義に関係なく,イラク出兵を指示する次第である。
国体の護持,この言葉の重みが我々に迫ってくる。
いまこそ,心して国を護るときなのだ。
以上