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(回答先: <立てこもり>警官突入、組員と女性自殺 宇都宮(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 20 日 19:35:44)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000104-yom-soci
激しい破裂音とせん光とともに、特殊装備をした警官が一斉にマンション室内になだれ込んだ。宇都宮市で18日に起きた暴力団組員の発砲・立てこもり事件は、20日早朝、栃木、神奈川両県警などが強行突入を図り、約44時間ぶりに解決した。警官が踏み込んだ時にはしかし、暴力団組員と、一緒にいた女性は既に死亡していた。長い緊張と不安からようやく解放された周辺住民らは、「これで家に戻れる」と語りながらも、そこには笑みがなかった。
夜明け直後の午前5時15分。指定暴力団住吉会系暴力団組員の畠山武人(たけと)容疑者(41)がろう城するマンション2階の206号室。「畠山、出てこい」。強行突入をにらんだ栃木県警の捜査員たちの声が響いた。
しかし、この“最後通告”に室内からは応答がなく、捜査員たちはわずか10分で説得を断念した。北側の玄関に集結した特殊部隊員らがドアを破壊する。この間、室内から3発の発砲音があったが、捜査員はそのままドア口をふさいでいた洋服ダンスを取り除き、室内に一斉になだれ込む。出窓からは畠山容疑者の視覚を奪うため、せん光弾が立て続けに投げられ、出窓付近で破裂音がとどろいた。
間もなく、廊下左手の6畳和室で畠山容疑者と、一緒にいた女性(22)の2人が倒れているのが発見された。玄関付近で3発の弾痕が見つかっており、両県警は、捜査員突入の際、抵抗して玄関に向けて拳銃を発射した後、2人は頭を撃ち、自殺したとみている。拳銃は畠山容疑者の右手のそばに落ちていた。
両県警が検証したところ、室内から、マシンガンとライフルの形をしたモデルガン2丁、ダイナマイトに似せたトイレットペーパーの芯(しん)などが見つかった。
また、立てこもり中に、女性は「(畠山容疑者と)一緒にいたい」と話していたことから、両県警で2人の関係についても調べている。
突入後、栃木県警の込山晴康・刑事総務課長は県警本部で、「一進一退の状態で時間がかかった。こうした結果にならないよう対策を取っていた。非常に残念だ」と話した。
栃木、神奈川県警は、捜査員、機動隊員ら計300人を動員。丸2日にわたって携帯電話やドア越しに投降を呼びかけたが、畠山容疑者は説得に応じなかった。
現場は東武線の東武宇都宮駅から南に約900メートルの中心市街地。事件発生と同時にマンションの周囲は丸2日間にわたって半径100メートルの立ち入りが制限され、近隣の中学校が臨時休校となっていた。事件解決と同時に立ち入り制限や道路の封鎖は解除された。
事件解決に、現場東側に住む主婦(70)は「買い出しが出来ず、昨日の夕方から食べるものがなかった。我慢も限界に来ていた」。現場マンションに自宅があり、数千円の所持金で着替えも持たずに知人宅に身を寄せていた会社経営の男性(44)は「これで家に戻れる。とりあえず普通の生活に戻りたい」とほっとした表情を見せた。
一方で、近くに住む無職男性(67)は「どうせ強行突入するのなら、もっと早くしてほしかった。なぜ銃が簡単に手に入るのか。警察はもっと厳しく取り締まるべきだ」と怒りをあらわにしていた。
臨時休校を強いられた宇都宮市立一条中学校の山市隆校長は「子供に危害が及ばず何よりだった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。20日午後には生徒を登校させ、山市校長が全校集会で経緯を説明するほか、臨床心理士2人を呼び、生徒の心理状態などを見てもらう。
近くの市立西小学校の深沢伸久校長は「しばらく落ち着かない状態が続くと思うので、子供の様子を見守りたい」。20日朝、3年生の娘の登校に付き添った母親(41)は「この2日間は子供を外で遊ばせないようにした。不安が残るので、今後も子供が外に遊びに行く時は送り迎えをしたいと思う」と笑みはなかった。(読売新聞)
[5月20日14時59分更新]