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http://www.asahi.com/national/update/0305/044.html
福岡県警の銃器対策課に95〜99年に勤務していた元警部の男性が5日、在任中に国や県から支給された捜査費を「裏金」として課の幹部が流用していたと証言した。年間千数百万〜約2千万円に上る捜査費や旅費の多くを捜査協力者に支払ったように見せかけたり、「カラ出張」で請求したりしていたといい、自ら作成していたという偽造書類や裏帳簿を示した。県警は「事実の確認をしたい」としている。
元警部は68年に県警に採用され、01年3月に退職するまでの多くの期間を管理部門に勤務。95年から99年は銃器対策課の庶務係長として経理を担当していた。この日、報道各社の取材に応じ、資料を基に説明した。
元警部によると、同課では、架空の捜査協力者の氏名を記載した「支払精算書」を作成し、国、県から毎月、会計課を通じて支給される「捜査費」を情報提供の謝礼として支払ったように装っていたという。
だが、実際には同課幹部が現金のまま金庫に保管。幹部らが毎月、「管理費」として5万〜20万円を私的に使っていたほか、課長が転出する際には残金をすべて持ち出していたという。
1人の情報提供者に支払われる額は2万〜5万円程度とされ、年額で1000万円程度になったという。元警部が保管していた捜査費の「現金出納簿」によると、98年度は国費、県費合わせ、捜査員に約260回、総額1250万円を渡したことになっているが、「捜査員からの請求は一度もなかった。協力してくれる捜査員に精算書の偽造を頼んだ」という。
「支払精算書」に書き入れる協力者の住所、氏名については、「電話帳から勝手に作り出した。全員実在しない」と語った。
また、国や県から支給される旅費も、カラ出張で請求していたという。98年度はこうした操作によって「計約1500万円が不正に流用された」とし、在任中の流用額は約6600万円になるという。
こうしたやり方は経理担当者が代々受け継いでいたという。また、支給される捜査費は一部が会計課で「天引き」されていたといい、「流用は県警全体で行われていた」と指摘した。
97年3月から1年間、銃器対策課長を務めた中島豊志・東署長は取材に対し、「在任中の予算は適正に執行したと思う。はっきり覚えてないところもある。あいまいなことは言えない」と話している。
県警の渡辺達哉・総務部長は「詳細が判明しないので、本人や当時の関係者から事情を聴くなどして、事実の確認をしたいと考えています」とのコメントを出した。
(03/05 21:53)