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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041023-00000414-yom-soci
23日に大地震が相次いだ新潟県中越地方は、近い将来、地震が起きると指摘されていた「空白域」だった。気象庁によると、未知の活断層が動いた可能性が高い。
連続地震の震源はいずれも深さ10キロ前後。地下のごく浅いところで断層がずれて起きたと見られる。
このタイプの地震は「直下型地震」と呼ばれ、1995年の阪神大震災や84年の長野県西部地震、48年の福井地震、1891年の濃尾地震などが同じ仕組みで発生している。
気象庁によると、この付近では人が揺れを感じないほどの小さな地震は頻発しているが、マグニチュード(M)6以上は1933年の小千谷地震(M6・1)以来。断層のずれ方は、断層を境に両側から地面が押され、片方がもう片方の上に乗り上がるように動く「逆断層型」とみられる。
この地域には、直下型地震を起こす可能性のある主要活断層の1つ、「長岡平野西縁断層帯」がある。新潟市の沖合約20キロから小千谷市にかけて南北方向に伸びる複数の活断層で構成され、長さは約83キロ。
政府の地震調査委員会は今月13日、この断層帯が今後30年以内動いた場合にM8・0程度の地震が起きる確率は2%以下と発表したばかりだった。
ただ、気象庁によると、今回の震源は、これまで知られている断層帯の位置からは東に離れている。この断層帯には含まれていなかった未知の活断層が動いた可能性が高い。
阪神大震災でも震源となったのは、それまで知られていなかった活断層だった。同委員会は全国98か所の活断層の発生予測評価を行っているが、それ以外にも巨大地震を起こす断層がまだ隠れている可能性は高く、今回もその恐れが現実になった。
この地域はまた、地球表層を覆うプレート(板状の岩盤)がぶつかり合う境界にも当たっている。この付近では地下深くで、地震につながるひずみが蓄積され、活断層の活動にも影響を与える。
地震のエネルギーがため込まれているのに、大きな地震が起きていない領域のことを「空白域」と呼ぶ。東大地震研などの調査では、空白域と見られる地域が、北海道から富山県にかけて帯状にいくつかある。
中でも、新潟市付近から長野県北部にかけての地域には「ギャップD」と呼ばれる空白域の存在が指摘されており、「近い将来、直下型地震の可能性が高い」とする専門家も多かった。
新潟県内で大きな被害を引き起こした地震としては、64年の新潟地震(M7・5)が知られているが、震源は日本海沖。この領域のひずみは解消されても、すぐ南にあるギャップDでは、エネルギーの蓄積が続いていたことになる。
1日に3回以上、震度6級の地震が起きるのは、昨年7月26日の宮城県北部地震以来、史上2回目。宮城県北部地震も今回の地震同様、地下の浅い所で起きた地震だった。この時は、最初の地震がM5・6で最大震度6弱。その後、M6・4、最大震度6強の「本震」が発生した。今回も余震が続いており、今後1週間程度は震度6級地震への警戒が必要だ。
(読売新聞) - 10月24日2時34分更新