現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文11 > 286.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 白頭山の10世紀の巨大噴火(東北アジア研究センター) ― 「中国東北部白頭山の10世紀巨大噴火と王朝変遷」 投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 12 日 19:58:15)
http://www.museum.tohoku.ac.jp/research_intro/chanbaisan_page02.html
これまでの研究により,10世紀の巨大噴火による降下軽石堆積物,火砕流堆積物ならびに土石流の分布は,火口から数十キロメートル以上に達し,付近の生態系ならびに人類社会に大きな影響を与えたことが予想されます。また,この噴火の総噴出物量は50〜172立方キロにも及ぶと考えられています。これは,1991-1995年の雲仙普賢岳(総噴出物量0.25平方キロ)の200倍以上にも達します。
10世紀巨大噴火によってもたらされた噴出物並びに土石流の分布を,下図の雲仙普賢岳の1991-1995年火山噴火のものと比較すると,約10倍のスケールの違いがあり,普賢岳噴火の被災地は左図の10キロメートル圏内に入ってしまいます。白頭山の噴火が非常に巨大であったことを知ることができます。
この白頭山の巨大噴火がもし蔵王で起こったとしたらどうなるでしょうか。山形には火砕流が到達し,また,仙台にも土石流が流れ込み,市街地には厚さ25メートル以上に及ぶ土砂が堆積し,大きな被害をもたらします。しかしながら,このような巨大噴火はこれまでの蔵王の噴火の歴史には認められていません。また,世界的に見てもこの規模の噴火は数千年に1度の頻度でしか起こっていません。