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(回答先: 白頭山の10世紀の巨大噴火(東北アジア研究センター) ― 「巨大噴火の爪痕」 投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 12 日 20:01:58)
http://www.museum.tohoku.ac.jp/research_intro/chanbaisan_page03.html
降下軽石・降下火山灰
大規模な噴火では,大量の火山灰や軽石が放出され,噴煙は成層圏にまで達します。10世紀の巨大噴火では広範囲にわたり火山灰や軽石を堆積させ,火山灰は偏西風にのって,遠く日本まで運ばれたことが確認されています。火山灰は雨水を含むと5cm程度の堆積量で家屋の倒壊等を引き起こします。また,土壌への灰の混入により農地は破壊され,農作物に被害をもたらします。
火砕流
噴火により放出された火山砕屑物とガスの一部は,火砕流として時速百キロメートルの速さで山体を駆け下っていきます。火砕流は500-700度の高温で付近の山林を飲み込みながら進み,流走路の全てのものを破壊・埋積します。10世紀の巨大噴火で発生した火砕流の堆積物は数10メートルに達し,谷や斜面を埋積して台地状の地形をつくり,これにより山容は一変したと考えられます。
土石流
噴火により堆積した大量の火山噴出物は,大雨のたびに川に流れこみ,土石流へと変化します。大量の土砂の流入は河床を埋め立て,下流域で大洪水を引き起こします。また,土石流は川に沿って流下するため,最も広範な地域に被害をもたらす可能性があります。白頭山では,火口から約60km離れた両江付近では厚さ25m以上にも及ぶ土石流堆積物が確認されました。