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(回答先: もとは『農地』口実だった干拓計画、後にレジャーランド建設目的にすり替わり 投稿者 ぷち熟女 日時 2005 年 1 月 12 日 18:28:30)
ぷち熟女さん、今晩は。レス、ありがとうございます。
地元漁民だけでなく、国中の多くの人々の長年の反対を押し切って強行された諫早湾干拓が、農業の長期低落傾向の中、農地への灌漑事業という当初の目的を失った後、長崎県知事とリンクしたレジャーランド建設に使われるとは・・・一瞬、言葉を失ってしまいます。
昨夏、佐世保事件に関連したぷち熟女さんのご投稿:
こんなことを放っておける長崎県でなら、何があってもおかしくないってことはないですか?
に、私も以下のレスをしています:
裏返せば、「長崎で酷い事件が続発しないよう食い止めることは、他県に住む人々にとっても象徴的に大切」なのでは?
上記のぷち熟女さんのご投稿で紹介されていた記事の中に、長崎県知事に生卵3個を投げつけた人の話がありました(『◆長崎県知事に生卵を投げた男』)。「金子知事が気に入らなかった」と。ウン、ウン。
今回、農水省の「異議申し立て」を退けた佐賀地裁の榎下義康裁判長は、昨年8月26日に、農水省に「工事差し止め」を命じた、同じ裁判官です。
今後は、福岡高裁での抗告審が、漁民たちの法廷闘争のヤマ場となりそうです。
榎下裁判官は、『東大土木→国土交通省→県知事→ゼネコン』というリンケージの圧力に屈することなく、『宝の海』回復のために貢献してくれました。
私見ですが、このリンケージが過去40年間、日本の国土と国民に与えた損害は、広島・長崎の原爆以上のものがあると思っています。
誤解を恐れずに言えば、世間では「建設的」は良いことの代名詞ですが、私の辞書では「破壊」の代名詞です。
県が分かれていても海は繋がっているので、長崎でバカをやらかす(諫早湾干拓)と、熊本の海(有明海・八代海)でタイラギ全滅・ノリ色落ち・・・と、近隣の県はいい迷惑です。
このスレッドの下の方に紹介した、熊本県水産研究センターの研究状況を見ても、一旦人間が破壊した自然の豊かさを取り戻すのが、いかに大変かが分ります。
今年、熊本県は、有明・八代両海の再生対策に、68億7千万円の予算を計上しています(05年度政府予算案 有明・八代両海の再生対策、68億7千万円 【熊本日日新聞】)。
国税・県税を大量につぎ込んで諫早湾を埋め立てた結果、影響を蒙った有明・八代両海の再生対策にも、国税・県税を大量につぎ込む羽目になりました。
長崎県と大分県は、バタ臭い信仰に取り込まれて身動きのならない人が多いようですが、熊本県(明治9年「神風連の乱」を起した)や佐賀県(明治の元勲、江藤慎平卿が政府の不正を暴こうとして反乱を起こした)など、伝統的にヘタリ切っていない県が包囲網を作って徐々に変えていけば、展望が見えてくるかも知れません。
逆に、周囲の県を切り崩そうとするかも知れませんが。
諫早湾干拓についての新聞の扱いひとつ取っても、「長崎新聞」と比べて、「熊本日日新聞」や「佐賀新聞」はエライ違いですから。
あ、昨夏は、「毎日新聞」の佐世保支局長も、無残な脅迫をされましたね。