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ボーリング地質調査の資材が保管される 荷さばき地内で進む組み立て作業=10 日午前9時すぎ、中城湾港新港地区 |
この日は午前8時半ごろ、辺野古沖に調査作業船1隻が到着し、続いて辺野古漁港を出港した警戒船(漁船)4隻が現場海域に到着。これに対し、同漁港で座り込みを続ける反対派市民らが抗議船を出して阻止行動を展開した。一方、中城湾港新港地区では10日午前、同調査に使用する資材の組み立て作業が行われているのが確認され、本格調査に向けた準備が進んでいる。
施設局によると、現場海域の波が高いため、潜水調査などは見送り、10日の調査は午前11時すぎに終了した。代替施設建設予定海域の中央部から漁港寄りの北側に、浮標2基が新たに設置されたのを、反対派抗議船が確認した。
10日は調査船1隻、警戒船4隻が出て、午前9時半から調査に着手。午前10時ごろには米軍キャンプ・シュワブから、調査作業員らを乗せた船舶5隻とゴムボート2隻が出たもようだ。
一方、中城湾港新港地区を管理する県中城湾港建設事務所には、9日から資材積み出しのためとみられる船舶の岸壁使用の届け出がなされており、本格調査に向けた準備作業が着々と進んでいる。新港地区荷さばき地内には、今年2月から海上での作業場となる手すりがついたやぐら状の部分や金属製パイプといった「ボーリング用資材」が保管されている。
◆ 調査強行に怒りの拳 辺野古で抗議集会
【名護】「普天間で危険な基地は名護でも危険」「基地の県内たらい回しは許さない」。那覇防衛施設局が着手した名護市辺野古沖でのボーリング調査に対し、辺野古漁港の座り込み現場では10日午前も抗議集会を開くなど、調査強行に対する怒りの声が渦巻いた。普天間飛行場のある宜野湾市の市民も大勢が座り込みに参加し、「辺野古移設では何も解決しない」と訴えた。辺野古漁港には午前10時現在で約180人が集結。午前11時前、沖合に調査船を発見した住民らは、堤防の先端に移動して調査阻止を訴えてシュプレヒコールを上げた。
米軍ヘリが墜落した沖国大のすぐ近くに住む兼城淳子さん(63)は、「現場に駆けつけ黒煙の中で、イラクの人々の恐怖を実感した」と振り返る。「ヘリ墜落の危険を日々、感じながら暮らしている。辺野古に移設しても危険性は同じ」と移設反対の思いを語った。
兼城さんは辺野古の座り込みの初日から参加。「ヘリ事故が起きたから辺野古移設を進めるべきというのは基地の県内たらい回しの論理。人の命を軽んじる政府の考え方は許せない」と批判し、「イラク人の犠牲にも直結する基地を沖縄から無くすしかない」と訴えた。
1997年の名護市民投票のころから移設問題にかかわってきた南風原町の松井裕子さん(53)は「長い目で見れば基地はできないと思う」と希望を持つ。それでも「実際に海上で阻止するのは予想以上に厳しい。今日も昨日と同じことを繰り返すのだろうか」とやるせない表情を浮かべた。
名護市から駆けつけた宮城弘俊さん(56)はテントの下にじっと座り、「今朝も現場に来られない人から頑張ってと握手で送り出された」と託された思いをかみしめた。
施設局の調査に対し、反対派は辺野古漁港から抗議船2隻を出し、海上で抗議行動を繰り広げた。抗議船2隻には13人が乗船。辺野古沖の建設予定海域でブイを設置していた調査船に対し、「調査を中止せよ」とマイクで抗議を繰り返した。
命を守る会の宮城保事務局長は「建設阻止のため座り込むおばあたちのために、何があっても調査を中止させる」と決意を語った。
[更新 2004年9月10日 金 14:21]