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(回答先: 新潟豪雨、地場産業に打撃…死者・不明は高齢者7人【読売新聞】 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 7 月 14 日 23:37:16)
クリックで拡大:(ロイター/Issei Kato) 洪水で流された車を調べる警官 |
三条市を流れる五十嵐川の左岸堤防が決壊し、約2キロ離れた無職佐藤石太郎さん(78)の自宅を濁流が襲ったのは、決壊から約2時間後の13日午後3時前。2年前に足と腰を手術して以来、寝たきりの状態の石太郎さんはこの日も1階寝室で、妻(77)のそばで寝ていた。濁流が家の中に流れ込んできたため、妻は石太郎さんを抱き起こし、背負って2階へ運ぼうとした。が、重さと濁流に足を取られ、思うように進めない。とっさに居間のテーブル上に石太郎さんを寝かせ、1人で2階に駆け上がり、「助けて――」と大声で叫んだ。
それから約2時間、叫んだり夫を2階に運ぼうとしたりと、妻は1人で悪戦苦闘を続けた。
この地域に避難勧告が出されたのは、午後3時40分だった。近所の主婦が、夫婦を心配して避難先から救助を要請したのは午後5時ごろ。消防署員が駆けつけた時、石太郎さんは水を飲んでおり、体はすでに冷たくなっていた。
一方、中之島町で死亡した3人も70歳代。65歳以上の割合を示す高齢化率は2割を超え、1人暮らしや夫婦だけの高齢世帯が増えている。町は日ごろから、民生委員を通じて高齢世帯の状況を把握し、緊急連絡体制を作っている。
ただ、今回は緊急連絡網が機能せずに、高齢者が犠牲になった。佐々木保男助役は「一気に濁流が押し寄せ、連絡網を使う時間すらなかった」と話している。
◇
三条市や中之島町など7市町の約1万2000世帯に対する避難勧告は15日も継続され、約5000人が避難所で夜を過ごした。新潟県は同日、三条、見附、長岡の3市と中之島町の4市町に「災害救助法」を適用すると発表した。13日にさかのぼって適用される。
[7月16日1時59分更新]