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(回答先: 国旗・国歌――甲子園とは話が違う(朝日新聞・社説) − 産経・読売への反論 投稿者 シジミ 日時 2004 年 4 月 02 日 08:09:28)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040330ig90.htm
たけなわのセンバツ高校野球大会の開会式で、女子高校生が国歌を独唱した。伸びやかな歌声に合わせて国旗が掲揚され、スタンドの観客も起立し、選手と共に掲揚台を見つめた。
夏の甲子園大会でも、プロの歌手が国歌を独唱している。
国旗や国歌が、暮らしに溶け込んでいることを実感させる光景だ。
それなのに、学校では、混乱する。
国歌斉唱で、椅子(いす)から立たない教師がいる。国旗を三脚に付け、会場の隅に置いておく学校もある。
東京都教育委員会は三十日、今年の卒業式で起立を拒否するなどした教師約二百人を、職務命令違反として、戒告などの処分にすることを決めた。
元教師が、国旗、国歌に反対して開式を妨害した高校もあり、元教師については、威力業務妨害で警視庁に被害届が出されもした。
広島県立高校の校長が国旗、国歌をめぐる教員との対立から自殺したのをきっかけに、一九九九年、国旗国歌法が制定された。今、卒業式などでの国歌斉唱、国旗掲揚の実施率は100%近い。
だが、教師の態度がこれでは、生徒、保護者、教職員が一体となって実施すべき式の雰囲気は、ひどく損なわれる。
「教職員は、指定された席で、国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」。今年の卒業式を前に、都教委が都立高校などに、そう通達したのは、式に国旗、国歌を正しく位置づけるためだ。
にもかかわらず今年の卒業式でも、混乱が続いた。
教師が卒業式で起立を拒否するのは、高校野球の開会式で、運営に当たる大会役員が国旗に背を向けるのと同じだ。許されることではない。
通達を拒否した教師の多くは、通達に従う義務のないことを求める訴えを東京地裁に起こしている。「通達は内面の自由を侵す」というのが、その主張だ。
日本の国旗、国歌はもちろん、外国の国旗、国歌をも尊重することが国際的礼儀につながることを子供たちに理解させることは、学校教育の大きな目的だ。
起立を拒否した教師は、学習指導要領で、小、中学校の社会や音楽、高校の特別活動などで求められている国旗、国歌についての教育を、どう実施してきたのか。ことは、式での振る舞いだけでなく日常の教育活動にもかかわる。
ワールドカップでも、日の丸を振る若者が目立った。国旗や国歌に対する自然な態度が育っている。
学校だけが社会の意識とかけ離れている。当たり前の姿に戻すべきである。
(2004/3/31/01:14 読売新聞 無断転載禁止)