★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論17 > 375.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
Re: 横レス恐れ入ります
http://www.asyura2.com/0403/dispute17/msg/375.html
投稿者 2003/12/31 日時 2004 年 4 月 27 日 12:41:06:zRetmJdn/Pj0A
 

(回答先: Re: 邦人人質事件と責任問題についての私論 投稿者 ****?! 日時 2004 年 4 月 27 日 07:04:15)

****?!さん 初めまして
このスレッドは私もチラッと参加しておりますので
おこがましいかもしれませんが見解を述べさせてください。

>> どのような形であれ「責任論」を唱える人は「ネットウヨ」であり
>>「恥ずべき日本人のカス」で
>> あって、議論するに値しない人で無しである。. . .
>> が、大体の意見ですか?

>どのような形であれ責任がないなどと考える人は、まずいないのでは。
>リスクを自覚し、強制されたわけでなく自分の判断でイラクに入ったわけだから。

仰る通りだと存じますよ。「真相ハンターK」さんの上記コメントは
多分に「阿修羅における最大公約数的表現」だと認識しておりますが
それは私の誤りでしょうか?
私個人はあなたのコメントと同一認識です。

>ただ、政府が救出に努力する必要がないとか、コストを負担せよとか、
>国や社会にとって迷惑だなどという意見は、苟も近代民主主義国家を
>標榜するからには、世界に恥を晒したのみならず、
>日本が異質の価値観に支配されていると警戒を呼んだことでしょう。
>ル・モンド紙が論評したように、死刑制度や難民への対応などをめぐって、
>悪評は今に始まったことではありませんが、この件が異質論をさらに
>補強することになったでしょう。

御意です。

>私が、重要でありながらあまりにも強調されていないと感じるのは、
>時にはリスクを冒さなければならないジャーナリストやNGOなどの活動が、
>一般社会にとって必要だということです。

>ジャーナリストについていえば、もし戦場でリスクを冒して報告する人がいなければ、
>一般人は当局の大本営発表や一方的なプロパガンダだけを見聞きさせられることになり、
>もはや民主主義社会を構成できません。
>言い換えるとジャーナリストの活動は、国民の知る権利の行使を代行していると
>考えられます。

基本的には仰る通りだと思いますが、敢えて申し上げれば「真実の追究」の
名目の元に「一攫千金」「売名行為」等を意図したエセジャーナリストの存在も
忘れてはならないと思います。(つまり、ジャーナリズムにも伝える側の何らかの
思惑や主観というバイアスがかかっているということです)
よって日本のジャーナリストが伝える情報も、「真実の見極め」の参考にはなり得ても
決定打にはなり得ません。幸か不幸か、インターネットにより地球のあらゆる情報が
取得可能(当然能動的にですが)になったことやアルジャジーラの台頭等、
これまで西洋側のバイアスがかかった報道だけでなく、ある程度バランスの取れた
報道を私たちも見聞きすることができるようになりました。
国民の大多数が(日本のメディアを含め)個人のジャーナリストに依存し過ぎである
現実こそ変えていくべきものであり、(特に武装化した自衛隊派遣議論も憲法抵触含め
喧々諤々の議論がなされたのですから、それほど危険であるという認識で与野党・国民が
一致している地域において)丸腰の個人が「生命の危険」を冒してまで踏み込んだ
情勢認識にはやはり「甘さ」を感じます。「死ぬことを厭わない」と断言できるのであれば
少なくとも身内に対する「事前の十分な根回し」が不可欠です。
こうした議論はもう言い尽くされている気が致しますので辟易されている方が
多いかと思われます。この辺で止めておきます。

>>また、NGOについては、政府機関にない臨機応変さと迅速性を持って
>>地域の必要に対応するという役割があります。
>>また、今回の人質たちがその活動内容で自らを救ったと考えられるように、
>>ひいては日本人一般の良いイメージを作り、日本人が攻撃の対象となる
>>リスクを低くする方向に働くことも考えられます。

>政府関係者を含めて、拉致された人たちの責任を問う意見のほとんどは、
>退避勧告に従わなかったこと自体を問題にしており、
>それに従わないのはけしからんという趣旨なので、これらの活動の
>必要性を認めていないことを示しています。
>特にジャーナリストの活動を認めないということは、
>国民を一方的なプロパガンダによる洗脳の対象としてしか見ていないと
>いうことを意味し、民主主義国家の為政者・主権者たる資格がないと
>言わざるを得ません。

上述した通り、私は「退避勧告に従わない」ことに問題があるのではなく
「情勢認識の甘さ」及び「家族・身内に対する説得の甘さ」更に言及すれば
家族自身に「何となく、自分の息子・娘が社会的貢献に繋がるよいことを
しているのだから問題ない」もしくは「言い出したら聞かないからしょうがないか」という
浅い認識があったのではないでしょうか?
双方が意識レベルを共有していればあのような「感情剥き出しの救出懇願」は
されなかったのでは?今回の「バッシング云々」のトリガーはここからです。
ジャーナリズムの是非については否定は致しません。
「危険だからこそ出向いて真実を伝える」という高尚な志は徒に真似のできない
素晴しいものですが、「セルフコントロール」ができなければ只の「無謀な人」と
言われても致し方のないことだと思います。
あなたが心配される「大本営的情報統制」については今のところ問題ないでしょう。
寧ろ現在日本全体が右に寄っていることは確かな傾向かと思われますが、
「表現の自由の抑制」「報道規制」等の兆候が見え始めたときこそ、
ジャーナリズムの本領が発揮されることでしょう。

>リスクを冒さなければなない活動の社会的必要性を認めれば、
>遭難の可能性は根絶できないので、そのコストについては原則として社会全体で、
>つまり税金で負担すべきと考えられます。

この論点は極めてグレーですね。そこにきちんとした価値を見出している人と
そうでない人では見解が全く異なるからです。価値観のプライオリティや
優劣等について【絶対】はありませんので「勝手に行った人に対して自分たちの
血税を投入するなどもっての外」と主張する人を否定することはできません。
私個人としてはあなたの見解に同意しますが。
政府は請求を決定しましたね。。。まあ、二の舞を牽制する上ででしょうが。

>>「責任論に反対の人」はどちらかというと過激な表現を使います。
>>これは感情論が先行して理論的には不利との意識の表れです。

>これは、随分と思い込みが激しいですね。
>私は「感情論」とも「理論的に不利」とは全く考えていないし、
>他の人も同様でしょう。
>むしろ、自己責任論を振りかざすような勢力が、自分らの責任や、
>より重大な政治責任、税金の使途などについて普段から敏感であるためしはなく、

と、あなたが断言できる根拠をお示し願いたいのですが。
少なくとも私はどちらかと言えば「責任論」に近い立場ですし、
仰る政治責任や税金の使途等重要なテーマについて日々自分なりに研鑽を積む
努力をしております。

>ただのご都合主義・ためにする議論で、お上に楯突く人や彼らが「サヨク」的と
>見なす対象を叩くネタとして利用しているだけと考えています。

私は全く持って所謂「右翼」思想ではございません。現政府の姿勢には根本から
異議を唱えております(当然選挙も民主党に投じました←本意ではありませんが
政権交代が実現しませんと何も変わりません。そういう意味において私は
「左寄りの中道」です。バランス重視ですので)
十人十色故、あまりご自分の意見を絶対視されるような十派一絡的表現は
いかがかと。(だからこそ議論する価値もありますが)

>> それは、「責任論に反対な意見」を拾って来て、その情報のみを提示
>> するという手法などからも、そう受け取れます。
>>(この掲示板の特徴であって 今に始まった事ではないかもしれません)

>論理的・「理論的」に「不利」などとは全くも考えていないとすれば、
>その状況を打開する「手法」として一定の傾向を示す情報だけを
>拾って来るというのもあり得ず、自己責任「論」そのものに
>掲示する価値はないと判断しているだけのことでしょう。

ここの仰るところが私には測りかねますのでご教授下さい。

>(ただし周辺や背景の事情を探る手がかりとしての利用価値はあり得ます。)
>自分の意見に都合のよい情報だけを提示するというのは、政府・官公庁の得意技だし、>産経や読売(に限らないが)の得意技でもあるのでは。(に限らないが)にも顕著でしょう。

これは概ね事実でしょうし、もっと普遍的に人間はそのような行動をとりやすいですね。
よく話題にされる「エゴ」に端を発する行為ですから。

>> http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/946.html
>> あたりの意見は的確です。が、感情論が入っているのは否めませんし、
>>「ネットウヨ」という言葉で全ての「責任論に賛成派」を評価するという
>>乱暴な理論展開や、右翼に対する考察などに少し問題があるようにも思います
>>(もし、稲葉さんの言うとおりならば、現在の日本国民は半数以上が右翼の人と
>>言う事になります。世論調査を信じればですが)。

>別に「ネットウヨ」に自己責任論者や右翼を代表させているわけではないし、
>どこが「感情論」なのかサッパリ分かりませんが、草の根保守反動という
>言い方は昔からあります。
>(最近では、立ち読みでちらっと見ただけですが、ジャーナリスト斎藤貴男の
>「非国民のすすめ」にも同じような概念があったと思います。)

概ね同意致します。

>>国民全体が右に振れた事は間違いない事でしょう、
>>ネットウヨが恥ずべき行為なのも容認しても良いですが、
>>世論を含めて振れているならば、匿名性頼りのお祭り騒ぎのネットウヨの
>>急増だけでは分析は不十分です。ともかく、このままでは、
>>次の選挙で現政権は益々暴走し始める のです。
>>にわか急増右派勢力と表現しておきますが、彼らを振り戻さないと一気に
>>日本国は右翼化して行くかもしれません、粘り強い説得が必要では無いかと
>>思うのですが、どうも、左派寄りの人は愚民とは関係したくない、
>>私は真理に近いので例え一人でも正論を唱え続ける的な選民思想的
>>(「付いて来られない者は来なくて良い」と言うような)ものに
>>凝り固まっているのではないでしょうか?

>共産党はどうか知りませんが、市民派といわれる人々一般には
>選民思想はないと思います。

一部に「ネオラディカル」(私が勝手につけた呼称)とも言うべき方が
おられるのは阿修羅を見ていても明白です。その方々の発言は突き詰めると
「選民思想」「排他的」「少数絶対正義」に立脚した発言をなされています。
「真相ハンターKさん」の「選民思想」発言はその点に対する「牽制」かと
存じます。仰る通り殆どの方は「選民思想」なるものは持ち合わせていないと
思います。

>先の斎藤貴男の「機会不平等」によると、むしろ為政者の中には思いっきり
>選民思想があるし、グローバリゼーション・市場原理主義者のなかにもあるでしょう。

そうかもしれません。その解釈は同意できます。

>ただ大方の人はそういうことに気付いていないようだし、
>政府・官僚・大手メディアがスクラムを組んで、この板でも
>誰かが名付けていましたが、「バカの壁」ならぬ「バカの要塞」を構築し、
>実働隊として「ネットウヨ」などの扇動されやすい人々を利用しているので、
>多勢に無勢で手遅れの感は否めません。
>小泉政権の人質問題への対応に3分の2ほども支持があり、
>政権支持率も過半数で、衆院補欠選の投票率があれでは。

確かに情勢は極めて憂慮すべき事態です。
民主主義による「多数派」=「国家主義」という事態に悪化しかねないですね。
でも、「手遅れ」として「諦め」てしまうのであれば、
それがあなたのレスの結論だったのかもしれませんが、そこからは何も生まれません。
「真相ハンターKさんの結論」は私が別レスで確認した通りです。
その点に対し言及せず、前振りでしかない「これまでの人質事件自己責任論」のみを
論点にされるのは如何かと存じます。
「結論」と「人質事件自己責任論」との間にはかなりの飛躍があるように思われます。
ですが、「そうした各論」全てを「吸収・解決」できる「総論としての結論」ですので
「建設的な提案」という点で大いに評価したいと思います。
私には少なくとも、こうした発想はありません。

 次へ  前へ

議論17掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。