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Re: 横レス恐れ入ります
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投稿者 ****?! 日時 2004 年 4 月 28 日 10:01:13:7ahhMLC7cmnrc
 

(回答先: Re: 横レス恐れ入ります 投稿者 2003/12/31 日時 2004 年 4 月 27 日 12:41:06)

まず、誤字脱字やらダブりやらの見苦しい文章で済みませんでした。
ブラウザの投稿フォーム上で直接編集していたら、表示上の問題があって、
フォームの表示と実際の掲載内容とが一致しないことに、投稿後に気付き
ました。

今朝28日の毎日新聞の「記者の目」で、ようやく私が強調したかったことに近い
意見を見ましたが、いささか遅すぎました。
政府や御用機関らの人質・家族バッシングが始まったら、対抗して即座に出して
欲しかったのですが。

> 敢えて申し上げれば「真実の追究」の名目の元に「一攫千金」「売名行為」等を
> 意図したエセジャーナリストの存在も忘れてはならないと思います。
> (つまり、ジャーナリズムにも伝える側の何らかの思惑や主観というバイアスが
> かかっているということです)

危険度が増せば、それだけ取材には覚悟と高度な判断力が要求されるので、
似非ジャーナリストも含めて大抵の生半可なジャーナリストは自発的に敬遠
するでしょう。取材の動機に功名心もあり得ること自体は否定しません。
また、明らかな虚偽を伝えることは論外として(とはいうものの、事実上虚偽
と言っても過言でない報道も多いのですが)、報道内容には取捨選択という恣意
的な過程が必ず入るので、偏向のない報道は原理的に存在し得ないというのが
私の見解です。
従って、事実をより正確に伝えるためには、独立したソースが多いほど望ましいと
いうことになります。

> それほど危険であるという認識で与野党・国民が一致している地域において)
> 丸腰の個人が「生命の危険」を冒してまで踏み込んだ情勢認識にはやはり
>「甘さ」を感じます。

これは、元々は危険でない地域でも、武装した軍隊が入ることによって、抵抗
勢力・テロリストらを引き寄せてかえって危険になるという議論だったと理解
しています。
丸腰だったことを問題視する意見はいくつか見られますが、今回拉致された人々
に関しては、丸腰だったことが幸いしたことが語られています。
武装するなら、個人で銃を所持したり用心棒を雇う程度では、武装集団に対して
は無力で、米軍との"embeded"従軍取材くらいでないと安全ではないでしょう。
それでは本来の取材目的は果たせないでしょうが。

>「死ぬことを厭わない」と断言できるのであれば

ジャーナリストやNGOの人で、「死ぬことを厭わない」とまで考えるような
決死の覚悟の人はほとんどいないのでは。
可能な限りリスクを低くする手だてをすることは当然として、なお対処しよう
のないリスクが高すぎると判断すれば、いくら何でも止めるでしょう。
もちろん致命的なミスというのはあり得ますが。
このあたりのリスク評価に、高度な知識・経験や判断力が要求されるのでしょう。

>「情勢認識の甘さ」及び「家族・身内に対する説得の甘さ」更に言及すれば
> 家族自身に「何となく、自分の息子・娘が社会的貢献に繋がるよいことを
> しているのだから問題ない」もしくは「言い出したら聞かないからしょうが
> ないか」という浅い認識があったのではないでしょうか?
. . .
> 「セルフコントロール」ができなければ只の「無謀な人」と言われても致し方
> のないことだと思います。

結果的に「情勢認識の甘さ」があったと言えるのかも知れませんが、退避勧告
に従わずにイラク入りしたこと自体には相応の意義があったことを前提とした
上で、具体的にどのように認識の甘さがあったのかは、少なくとも部外者である
私には簡単には判断できません。
当時、米軍がファルージャへの攻撃を激化させ、それに呼応するように外国人の
拉致が頻発していて、これからバグダッドへ向かった場合にどれくらい危ないか
というようなことをどの程度認識し得たかが問題です。
当人たちは日に日に情勢が悪化していることは実感していたようですが。
ヨルダンからバグダッドまで陸路を使ったことは、山賊などに出会う可能性が
あって危険だという指摘もありますが、移動の費用を節約しなければならない
という制約の中では、幹線道路を高速でぶっ飛ばすという、以前の経験もあった
であろう次善の策で対処しようとしたのでしょう。
運悪く米軍が幹線を封鎖していて、予定になかった脇道に入ってしまったのが
運の尽きだったわけですが。

というような具合に「無謀」とかというためには然るべく根拠を示す必要が
あります。
そうでないとただの悪罵の投げつけになってしまい、それが人質や家族への
ダメージを与えた主要因(の一つ?)だったのでしょう。
実際には、危機管理の体系的なノウハウを持つジャーナリストやNGOなどから
コメントがあっただろうし、一部で報道もされていたと思いますが、人質や
家族へのダメージとなることはなかったと思います。

ところで、イラク入りしたこと自体を問題にするのでない限り、家族とのやり
取りの段階では、情勢の急激な悪化は予測できなかったと考えられるので、
「家族への説得の甘さ」はあまり問題にならないと思います。

> 双方が意識レベルを共有していればあのような「感情剥き出しの救出懇願」は
> されなかったのでは?今回の「バッシング云々」のトリガーはここからです。

ここはよく分からないところで、よく繰り返されていたのは家族が激昂した場面
ですが、会見の冒頭では、型通りのお詫びも入った挨拶があったということは
ないでしょうか。
そうだとするとメディア伝え方に相当な問題があったことになります。
どこかに、家族の全会見の全文があればよいのですが。

> あなたが心配される「大本営的情報統制」については今のところ問題ないで
> しょう。
> 寧ろ現在日本全体が右に寄っていることは確かな傾向かと思われますが、
>「表現の自由の抑制」「報道規制」等の兆候が見え始めたときこそ、
> ジャーナリズムの本領が発揮されることでしょう。

かなり呑気に過ぎると言わざるを得ません。
「表現の自由の抑制」「報道規制」や思想弾圧などは、今まさに進行中の事態
です。
自治体の組織ぐるみの自民党選挙運動にはお咎めなしで、ある公務員が日曜に
赤旗号外ビラを近所に配布しただけで、4か月後になって逮捕・起訴と共産党
地区組織の家宅捜索・押収とか、自由にチラシなどが配られていた立川の自衛隊
官舎のポストに反戦ビラを配っただけで、1か月もたってから逮捕・家宅捜索
され、ずっと監禁されたまま起訴とか、落書きされ放題の杉並区のトイレに反戦
のメッセージを書いただけで、逮捕・起訴とか、東京都教委のなりふり構わぬ
日の丸・君が代強制とか、このサイトでもいろいろ記事があったはずです。

>「勝手に行った人に対して自分たちの血税を投入するなどもっての外」と主張
> する人を否定することはできません。

否定せずとも、小一時間、ジャーナリストやNGOの役割などについて、誘導的
に質問することはでき、もしかすると考えを変えさせることも出来るかも知れ
ません。

> 政府は請求を決定しましたね。。。まあ、二の舞を牽制する上ででしょうが。

これは、事前の告知もなかったのに、果たして支払いの義務があるのかどうか
興味があります。

> >むしろ、自己責任論を振りかざすような勢力が、自分らの責任や、
> >より重大な政治責任、税金の使途などについて普段から敏感であるためしはなく、
>
> と、あなたが断言できる根拠をお示し願いたいのですが。

> >ただのご都合主義・ためにする議論で、お上に楯突く人や彼らが「サヨク」的と
> >見なす対象を叩くネタとして利用しているだけと考えています。

私は、自己責任論を振りかざす主要な勢力として、元人質とその家族を(私から
見て)正当な理由なく攻撃していると見なせる、政府高官らや読売・産経などの
御用機関・御用評論家、それらの扇動にたやすく煽られる一般人といったものを
想定しており、彼らの普段の言動から上記のことはほとんど自明と考えています。

> >論理的・「理論的」に「不利」などとは全くも考えていないとすれば、
> >その状況を打開する「手法」として一定の傾向を示す情報だけを
> >拾って来るというのもあり得ず、自己責任「論」そのものに
> >掲示する価値はないと判断しているだけのことでしょう。
>
> ここの仰るところが私には測りかねますのでご教授下さい。

分かりにくかったようで済みません。
要するに、自分の意見が不利だなどと考えていなければ、不利さを覆い隠すため
の策を弄するまでもないということです。
ディベートの練習や政治家のある種の弁明でもなければ、自分で不利と分かって
いるような意見を、自分自身の意見としてわざわざ表明するとは考えにくいで
しょう。

> でも、「手遅れ」として「諦め」てしまうのであれば、
> それがあなたのレスの結論だったのかもしれませんが、そこからは何も生まれ
> ません。

単なる現状認識を記しただけで、諦めているわけではありません。

> 「真相ハンターKさんの結論」は私が別レスで確認した通りです。
> その点に対し言及せず、前振りでしかない「これまでの人質事件自己責任論」
> のみを論点にされるのは如何かと存じます。
> 「結論」と「人質事件自己責任論」との間にはかなりの飛躍があるように
> 思われます。

ここでは人質の自己責任論について述べることが目的で、最後の部分は真相ハンターKさんの文章の流れにつられてコメントを付けただけです。
飛躍を補うにはさらに説明が必要でしょうが、割愛させていただきます。

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