★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ35 > 640.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「あの国には何もない、もはや死んだ国だ、日本のことを考えることはない」村上龍『希望の国のエクソダス』
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/640.html
投稿者 東北原人 日時 2004 年 5 月 14 日 19:21:52:FdPef1bO/XpiA
 

記者「いつここに来たのか?」
少年「二年前だ」
記者「負傷した友人はだいじょうぶか?」
少年「だいじょうぶだ」
記者「なぜここに君がいるんだ?」
少年「この先の谷には数万発の地雷が埋まっていて、誰かが除去する必要がある、われ   われの部族はそれをやっている」
記者「日本が恋しくはないか?」
少年「日本のことはもう忘れた」
記者「忘れた? どうしして?」
少年「あの国には何もない、もはや死んだ国だ、日本のことを考えることはない」
記者「この土地には何があるんだ?」
少年「すべてがここにある、生きる喜びのすべて、家族愛と友情と尊敬と誇り、そうい   ったものがある、われわれには敵はいるが、いじめるものやいじめられるものが   ない」

 
 

 ※80万人の不登校中学生による日本国家からの集団的脱出をテーマとした
  村上龍の小説『希望の国のエクソダス』はじめの部分からの引用。
  小説中2001年6月頃の設定とされている物語はじまりの一場面。
  少年とは、パキスタン北西部の現地部族に紛れ込んでいる16歳の少年。
  記者とは、その少年を取材したCNNの記者。


 次へ  前へ

Ψ空耳の丘Ψ35掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。