現在地 HOME > 掲示板 > 戦争47 > 594.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
自衛隊サマワ宿営地は「砂漠の要塞」、その全貌 --- 二重の鉄条網、複数の防空壕掘り徹底ガード
イラク南部のサマワで宿営地の建設にあたる陸上自衛隊本隊の施設部隊80人が3日午後、北海道千歳市の千歳空港から、政府専用機でクェートへ向け出発する。8日にも陸路イラク入り、いよいよ「作戦行動」に入るが、宿営地は地下壕を掘るなど「砂漠の要塞(ようさい)」化する一方で、住民感情に配慮し、女性自衛隊員には「短パン禁止令」も“発令”。硬軟使い分け、隊員の安全確保に全力をあげる。
【一部は精鋭部隊】
部隊約80人のうち、20数人は普通科を中心とした精鋭部隊。クェートの米軍キャンプで射撃などの訓練を受けた後、イラク入りする。イラク入りの際の装輪装甲車など約50台の車列は、自前で完全警備するという。
給水など人道支援を行う第2陣以降の主力部隊は2月下旬以降、3回に分けて派遣される。
【防空壕も】
宿営地はサマワの市街地から10キロほど離れた見通しの良い砂漠地帯に設営。約800メートル四方の周囲には、土嚢(どのう)や塹壕をめぐらせ、二重の鉄条網でガードを徹底する。
赤外線センサーや監視カメラも設置するほか、居住テントの間には、土嚢を積み上げてマス目の区画を造る。ロケット砲が炸裂(さくれつ)した場合の破片弾を防御するためで、敷地内には部隊全員が避難できるよう複数の防空壕(ごう)を地下に掘る。
宿営地は、自爆テロを警戒して幹線道路から離れた場所にあるが、幹線道路からの取付道路は蛇行させ、障害物と検問所を配置。武装隊員が見張る塔も建てるという念の入れようで、陸自幹部は「過去に例がない」と胸を張る。
【住民感情に配慮】
“鉄”の要塞でテロリストを一歩も寄せ付けない一方、住民との融和には最大限の配慮をする。
陸自幹部によると、豚肉を食べないイスラムの食文化に配慮し、「豚肉エキスの入ったカップめんは、隊員からの希望があったが、持参するのはやめた」とか。
女性隊員に対しては、「宿営地内でも肌をさらす短パンなどにならない」との注意も。このほか「人を指さすのは侮辱にあたる」「休日も飲酒禁止」など、隊員にはイスラムの風習に合わせた細かいルールが徹底される。
ZAKZAK 2004/02/03