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韓国大統領の職務停止、与党議員全員が辞職決定
【ソウル=豊浦潤一】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は12日午後5時15分、国会がこの日可決した大統領弾劾訴追の議決書を秘書官を通じて受け取り、大統領権限が正式に停止、高建(コ・ゴン)首相が大統領職務代行に就任した。
国軍の統帥権を含むすべての大統領権限を首相が代行するという史上初の事態が現実となり、韓国では、全軍に北朝鮮軍に対する監視・警戒態勢の強化が指示されるなど緊張が高まっている。事実上の与党、ウリ党は、弾劾訴追可決に抗議して、同党所属国会議員47人全員の辞職を宣言した。
盧大統領は12日午後、青瓦台での閣僚との懇談会で、「今後、法的な判断と国民の判断が残っており、2つの判断に期待をかけて結果を待つ」と述べ、4月15日の総選挙でウリ党が勝利することを通じて、国民から間接的な信任を得た上で、憲法裁判所での審判で弾劾が否決されることに期待感を表した。
憲法裁判所が180日以内に弾劾の是非を判断するまでの間、大統領職務を代行する高建首相は12日午後、全公務員に対し、行政能力の空白を防止し、政治的中立を守るようにとの指示を下した。大統領権限停止に伴う不測の事態に対応するため、チョ永吉(チョ・ヨンギル)国防相は、約50人の軍首脳部を緊急招集して軍務会議を開き、北朝鮮軍の動向などについて報告を受けた。警察庁は、全国の警察に警戒強化を指示した。(チョ永吉の「チョ」は「曹」のタテの「|」が1本)
一方、弾劾訴追の議決書は12日午後、憲法裁判所にも送付され、同裁判所は、審判を統括する「主審」に検事出身の周善会(チュ・ソンフェ)裁判官(金大中大統領=当時=により指名)を選定するなど弾劾審判に向けた手続きに着手した。
弾劾審判は180日以内に決定を出すが、憲法裁判所の尹永哲(ユン・ヨンチョル)所長は、「国家の重大事案であり、法的手続きに従い、迅速、正確に審議を進めていく」と弾劾審判を早期に開催する意向を表明した。
青瓦台の大統領秘書室は、「今日の結果は、歴史と国民の審判に任せる。国政混乱を最小化できるように憲法裁判所の決定が早期に下されることを望む」との声明を発表した。
一方、ウリ党は国会内で議員総会を開き、「このような犯罪を行う国会にこれ以上所属できない」として、同党所属の全議員の辞職を決めた。刑事事件での拘置や病気療養などで不在の5議員を除く、42議員が辞表を作成、国会議長に提出した。ただ、国会法で、正式な辞職には、開会中は本会議の議決、閉会中は議長の許可が必要とされており、辞表が今後どう扱われるかは不透明だ。ウリ党は、4月15日の総選挙での勝利に向け、野党を糾弾する姿勢を強めており、政局は一気に流動化している。(読売新聞)
[3月13日6時14分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000101-yom-int