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私にとっての英霊−それはニューギニア高地の路傍にたたずむ
http://www.asyura2.com/0401/idletalk7/msg/758.html
投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 2 月 02 日 22:25:07:xnvpUXgHxuDw6
 

(回答先: さらなる原因の究明と精神性の解明に期待しています。 投稿者 如往 日時 2004 年 2 月 02 日 21:26:59)

私にとっての英霊−それはニューギニア高地の路傍にたたずむ

如往さん。 こんにちは。

やっと如住さんの問題が見えてきたみたいです。
(そこまで考えていなかったので、
前回の私のレスは空回りしていたようですね)
Ddogさんが回答しなかったあの設問にこだわっていたとは。
アルファンドさんの言う思想の人だなあ。

私にそんな能力があるというのは買いかぶりです。
ひがみ根性って・・・・絶句。

それにちょっと先に走り過ぎてるよ。 せっかちな人ですね。
まだ前戯じゃない。

だけど正直に私の思いを書きます。
いつも考えていることなのですぐに書けます。

(物量において圧倒的に不利な状況であるにも拘わらず、末期に日本がアジア・太平洋戦争(大東亜戦争)を引き起こしたことこそ世界史における栄達であるとの認識から敷衍すれば、
単なる「受容体」ではなかったことになるかも知れません。
けれども、結局身の丈知らずは前史を超えることができるはずもなかった、
しかしながら相変わらず前史の真髄に学ぼうとせず過去の栄光を抱擁して自国史への回帰に執心するのは、まさしく受容体の限界性を表象していると思量します。)

同意します。
もちろん「前史の受容体」であるという結論です。

しかし、私はある意味でもう少し「動態」的に見ようと努力しています。
「前史の受容体」という言い方では、「決定論」的に聞こえる。
それでは救いがないし、展望も得られない。
((人類の前史)という表現自体がマルクスに由来する決定論でしょう。)

最初から受容体たることを運命づけられていたというのではなく
歴史の要所要所で、車両が転轍機に入ったそのときに、
「奥の院」は、暗殺、クーデター、ダマシ、世論誘導などの汚い策略を弄することで、
大日本帝国を破滅の経路へと導いていったわけです。

これを化学実験の比喩で言うと、
反応途中にたびたび介入をすることで、
ある意味大変に苦労して、大日本帝国をやっとのことで破滅に追い込んだということです。
日本処分はわりと苦労したと思うのですよ。
単に「前史の受容体」でしかないという言い方では、
その陰謀と運動をとらえることが難しい。

幕末編はわりあいに分かりやすいでしょう。
それでも、決してグラバーの陰謀に江戸時代人が簡単にひっかかったわけではなく、
陰謀を見抜いた龍馬、西郷その他の激烈な抵抗があったわけですね。
その「阻害因子」をあらゆる手段をもって葬ろうとするグラバー。
そこにドラマがあり、最後に残念ながら「前史」の暴力的介入に敗北し、
大日本帝国はアジア侵略国家に姿を変えていったと。

だけどそれは既定のコースだったわけではなく、
もう少し日本人が利口なら、陰謀を見抜いていたら、清廉だったら避け得たと、
惜敗だったのだと。
そのように考えたいという思いを持たざるを得ません。


(しかし、どうしてそれを世界史の進展過程における日本の特殊性として析出することが可能なのか、さらにその今日的意味を汲み取ろうとする当為はどのような精神性として結実していくのか、たしかに日本人にとって自覚的に歴史を生きることを問われていると思いますが、果たしてそれがメルクマールとなり得るかどうか、疑念を禁じ得ません。)


上に書いたような意味からです。
龍馬は最初おそらくはメーソンとして、
グラバーにだまされて日本を民主的な良い国にできるという幻想の下に、
薩摩名義で長州に銃弾薬を供給する契約成立のために奔走しました。

しかしどこかで、彼にささやくものがあった

−クオ・ヴァディス  おまえはどこへ行く?−

結果、彼は「前史」の陰謀を見抜き、
それによって暗殺されながらも、
遺志を他人に伝えることによって、
悲惨な内戦規模を縮小することに成功したという認識です。

こういうプロセスを「メルクマール」と信じています。
(日本人だからという特殊性は、意味を認めません。
逆です。
たとえ「日本国」がこのまま滅亡したとしても、
日本人がその歴史の教訓を後世に伝えることによって、
他国民、多民族を救済することができるでしょう。
そういう考え方をしております)


(思い=幻想=「神」=(英霊)と、連想しました。
過去の交信を振り返ってみてすみちゃん(さん)が眺望しているその先を勝手に推測してのことで、無論然したる確信があるわけではありません。)


うーん。 これは「神」という言葉からの連想ですね。
私の意図は上に書いたとおりです。

人々がその遺志によってつながっている、連鎖しているというのは、
人間の「類的本質」に関する私の観察です。
そのような事情は、よかれあしかれ、至るところで見聞できると思います。


英霊という話はちょっと別だね。
この用語はいかにも怪しく、受容する気になれません。
(私はアルファンドさんとは決定的に違うと思う)


私にとっての英霊

( 中東戦争の始まりに想う−死者達に寄せて
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/1203.html
投稿者 すみちゃん)

祖父はニューギニア高地で戦死しています。
ポートモレスビーへ行く経路だったと聴いています。
4人の幼い子供と身寄りのほとんどない妻を東京に残しての戦死です。
死亡年月日が正確かどうか分かりません。

餓死を目前にして、路傍にたたずみ、
磁石を手に、東京の方角を向いて、
家族に最後の分かれを告げる。

英霊というには、あまりにも悲惨な残骸でしかない。

私は、2001年夏の墓参のときに、そのかそけき声を聴いたような気がする。
その声を聞かなければ、
ノンポリ、政治、党派大嫌いの私が阿修羅に書き込みをするようなことも決してなかったでしょう。

きょうはこんなところで良いでしょうか?

大日本帝国史については、
時間が許す限りですが、少しずつ先に進めていきたいですね。
関心のある方はフォローをお願いします。
特にQ太郎さんのフォローは大変に助かりました。

その過程で、大日本帝国がなぜ前史の受容体として終わったのか、
その秘密を少しは解きあかしていきたいですね。

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