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http://www.asahi.com/edu/kosodate/TKY200407020142.html
小学校4〜6年の約10人に1人以上が「眠れない」「何をしても楽しくない」といった抑うつ傾向を示していることが、5都県の3300人以上の児童を対象にした筑波大学の調査で分かった。こうした多府県にまたがる大規模調査の報告はこれまでになかった。2日から都内で始まる第1回日本うつ病学会で発表される。
筑波大学の新井邦二郎教授と大学院生の佐藤寛さん(発達臨床心理学)が東京、神奈川、埼玉、茨城、宮崎の5都県の公立小学校に通う4〜6年生計3324人を対象にアンケートを実施し、18の傾向について有無を尋ねた。
その結果、放置して悪化すれば、うつ病につながる可能性のある心の負担(抑うつ傾向)が男子の10%、女子の13.5%で一定の基準を超え、何らかの援助を必要とするレベルに達していた。
内訳を見ると、「よく眠れない」が16.8%あり、6人に1人の割合だった。以下、「やろうと思ったことがうまくできない」(15.5%)、「落ち込むと元気になれない」(15%)、「何をしても楽しくない」(14.7%)、「たいくつ」(11.8%)が10%を超えた。このほか「ひとりぼっちの気がする」といった項目も女子では10.2%あった。
国内の調査では、一生の間にうつ病にかかる割合は15人に1人程度とされる。研究班によると、児童についてはこれまで、3.5%にうつ病性の障害があるという報告がある。
今回、個別の面談はしていないので、原因はわかっていないが、研究班は「喜びの感情や活動性は低いものの、悲哀感はそれほどでもないというのが特徴だ。うつ病にはなっていないが、何らかの支えを必要とするハイリスクの子どもがかなりいることを示している」と話している。 (07/02)