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私はあっしらさんの言う事に納得しつつも、心の中で少しひっかかるものを感じていました。
それは、これまで全ての宗教は、資産のない隙間なく働かないと生きていけない階級の不満を資産階級が「心の問題」として柔らげるためのものだと思っていたからです。つまり、宗教自体がどのような教義であれ、本質的に反動なのだと。だから、あっしらさんの言う事は正しいように思う反面、心のどこかで「彼らは宗教紛争を起こすための国際金融資本のエージェントではないのか?」と思ってました。
イスラム聖職者ですら、私は本質は単なる地主と長い間考えていました。そして、農地改革をするのが嫌なので、地主・ブルジョアといった地元のボスがイスラム原理主義を支援している。その背後にいるのはアメリカとイギリス。そういう認識しかありませんでした。
何せイスラム原理主義の国と言ったらよりにもよって、湾岸諸国もパキスタンもインドネシアもチェチェンもスーダンもまあいや石油メジャーや米軍・CIAと深い関係のある国ばかりですから。
アフガン・ムジャヒディン=反共目的でCIAに育成された反共反ソゲリラ。基本的にイスラム原理主義のイメージはそうでしたし、エジプトやアルジェリアでテロで労組委員長のような人が襲撃されれば、ウォール街の手先に殺されたとしか思えませんでした。どれほど反米を掲げても、実は彼らは石油メジャーや米軍・CIA・MI6・モサドとつながっているのじゃないかと。しかし、アメリカ・イスラエルの蛮行に必死になって抵抗しているイスラム主義者が反動なのか、やはりイスラム主義者の中にも本物の反米主義者がいると感じてきたのです。それは、イラク・パレスチナの抵抗が激しくなるにつれて。決して、マルクス主義の理論とかではなく、米・イスラエル軍の横暴に抵抗する怒りに満ちた人々の抵抗を見て、それは私が批判した所感主義かも知れない。しかし、無差別テロには共感できず、むしろ謀略性を感じても、米軍を相手に戦う人々。自分がイラク人だったら、なって当然であろうと思うのです。もはや改良主義では間に合わない。武器を手に取って戦うしかない人々。
バシルやスハルトはエージェントでしかなくとも、軍需産業や国軍・諜報機関の意を受けて宗教紛争を起こす者がいたとしても、決してイスラム原理主義者全体が米帝の手先なのではないと最近感じています。