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[自民憲法調査会] 「前文は書き換える」を柱の報告提示
2004 年 3 月 9 日
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自民党憲法調査会の憲法改正プロジェクトチーム(杉浦正健座長)は9日、憲法改正草案の策定に向け、前文の書き換えを柱とした報告書を同調査会に提出した。新しい前文には「健全な愛国心」を盛り込むほか、分かりやすい文章によって教育的効果を持たせることを打ち出した。同調査会は6月にまとめる憲法改正草案のたたき台にこうした考えを盛り込む。
報告書は昨年12月から今月3日まで8回開いた会合の議論を踏まえて作成された。「新たに前文に盛り込むべきだ」と結論づけたのは、健全な愛国心のほか、(1)日本の歴史、伝統、文化、国柄(2)日本の目指すべき方向と理念(3)誤った平和主義、人権意識への戒め(4)環境権、循環型社会の実現――など。現行憲法が明記している国民主権、基本的人権の尊重、平和主義はそのまま残す。
分かりやすい文章は、現行の前文が「英文の直訳」と指摘されることを意識したもので、「義務教育段階でも理解できるようにする」「一文が長すぎることなく、日本語の模範となるようにする」「『普遍』といった抽象的表現は使わない」などを提言した。PT内では、人気作家に執筆を依頼する案も出ている。
このほか、最高裁が憲法判断を回避する傾向にあることから、憲法裁判所の設置の必要性を強調。設置に至らない場合でも最高裁憲法部、特別高等裁判所を新設することを求めた。
小泉純一郎首相が1月下旬に保岡興治同調査会会長に重点的に検討するように指示した「首相公選制」については、PT内で反対論が圧倒的多数だったことを理由に導入見送りの方向性を示した。首相が同時に指示した「1院制」は、賛否両論の併記にとどめた。【中田卓二】