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(回答先: Re: 商業目的での死体の展示はすべきでない 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2003 年 12 月 12 日 19:56:49)
戦争屋は嫌いださん、今晩は。
先ほどHPを見てきました。晩飯をすませておいてよかったと想う。
この展示品の技術開発者に関するアングラな情報が掲示されたのは有り難いことです。この展示会に関わっている団体群の思惑に
分裂が存在することが伺える解剖学的な深い切り口になっていますから(うっぷ)。こっちの方向でこの展覧会を実現させた深部を解
剖すると凄いものが出るのかも知れません。
日本国内では10年ほど前から解剖学者の養老先生が著書でも日本における即物的人体認識の不足を嘆いていて、プラスティネー
ション人体断面等紹介していました。当時、日本に対して切迫する戦争は無かったはずですが、死体等の写真のある書籍が出回っ
ており一種の死体ブームで、それに連なりつつ先ほどの解剖人体図などひっそりと出ていました。書店での分類は思想・哲学が多
かったような気がします。この時点では、養老先生の背後に、不審がられる様な意図は感じなかった。純粋に、医者が認識している
人体や死と同次元の認識を市民の中に打ち立てたいという意思を感じました。
しかし、今回は死体を担ぎ出している背景が臭いですね。
養老先生を含んだ医師会側は、即物的人体認識の不足が解消される手掛かりになると考えたかもしれません。医学、医療に対する
中途半端な知識、自己の即物的生体性に対する無知といったものを基盤として、インフォームド・コンセントを実践などどうするのかと
いった異議申し立てが出て不思議ではない状況ですから。
お膳立てがあれば喜んで乗る側でしょう。
お膳立てする側は、医師会がどう考えようが、人間はロンドンの蝋人形館に訪ね来て、奇怪なものを見たがると解かっている。
医学者の大儀名聞が与えられれば、開催側も観客ももっともらしい顔で、怖いもの見たいものを見に来る。
それが死体なのか、模型なのか、学術標本なのかといった議論や倫理判断で賑わうのは結構と考える。
その背後には、もしかするとそれらの団体群の思惑を利用して、真に望む事の“下ごしらえ”をする者がいるかも知れません。
その者の意図が藪蛇になるように、逆に媒介して動く動きも、日本では自然発生的に現れるであろうと感じます。
ドイツなど、堕胎反対のポスターが科学的でリアルであったりする文化ですから、日本とは反応が自ずから違いそうです。
ここら辺の大きな構造が海外からどう見えてくるか、ご投稿を楽しみにしています。