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フセイン拘束から嵐の如くの報道がなされていますが、
米国側の発表からは「大量破壊兵器」など一言もなく、
「独裁者がいなくなり、イラクに自由と民主主義が到来
した。」しか聞かれません。しかし、どのような独裁国家
でも、それだけの理由で武力攻撃をすることは許されない
はずです。地上にはまだ多くの独裁・非民主国家はあります
よね。とくに日本人や米国人は本当に独裁国家に関心が
あるのか、怪しい気がします。例えばビルマ、スハルト
政権下の東チモールなどはほとんど報道されることもない
(なかった)ように思います。
独裁国家を樹立するのも崩壊させるのも大国の意図が反映
します。国家の体をなしていたかは難しいところですが、
タリバン以前のアフガニスタンとタリバン以降のアフガニスタン
の貧困と混乱は明らかに米英と旧ソ連が責任の大部分を負います。
東南アジア、極東、中南米の独裁政権も米国はその政権が単に
反共親米というだけで援助してきました。まあ、用なしになれば
簡単に見捨てても来ましたが。米国が手を下さなければ他の国は
手を出さないでしょう。例外的にかつてのポルポト時代のカンボ
ジアを武力侵攻したベトナムが経済制裁を科せられました。
今、米国はフセインがいかに極悪非道でそれを排除することが
イラクの自由と民主主義の樹立、平和と安定の到来であるかの
宣伝を繰り返していますが、この独裁者を強くしたのは米国
です。まずその責任をとるべきです。彼らが言う、「独裁、
暴力」等はそのまま現状の駐留軍に向けられるべき言葉なのでは
ないでしょうか?彼からが戦争遂行の大儀とした大量破壊兵器
から「フセインの圧政」に必死で問題をすり替えようとしている
様子がみえてとれます。
恐らく日本のマスコミ各社も米国の意図に沿った報道を洪水
の如く流すでしょう。でも今のイラクの混乱は明らかに米国
がもたらしたものです。罪のない市民を殺したのは米国軍な
のです。日本人の良心と見識が問われていると思います。