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(回答先: イスタンブール自爆テロ、親米世俗主義標的に(読売新聞) −「世俗主義という国家体質そのものに挑みかかった可能性は排除できない」−根拠は? 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 21 日 05:32:30)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031120id31.htm
【ロンドン=土生修一】ブッシュ米大統領の訪英に合わせたように、トルコで英関連施設を狙った爆弾テロが起こった。英国では「とうとう英国が標的になった」と衝撃が走っており、歴史的な英米間の「特別な関係」の強度が、今後試されることになる。
「60年前、英米の緊密な協力を描写するため、チャーチルは『特別な関係』という言葉を思いついた」。エリザベス女王の大統領歓迎晩さん会での言葉だ。
だが「特別」は、常に「親密」を意味しなかった。
歴史的には、米国建国から100年間は「対立」度が「友好」度を上回り、19世紀末からようやく「友好」に転じた。「帝国」として衰退を受け入れた英国が、新大国・米国との協力を国益上不可欠と判断したのが転換の背景にある。
第二次大戦後の友好度では、80年代のレーガン=サッチャーが最高で、クリントン=ブレアが2番目、現在のブッシュ=ブレアがそれに続く。最初の2組は、党派も含め「似たもの同士」で個人的友好関係が成立した。現在の両首脳は党派も性格も違うが、ブレア氏は国際政治の先輩格としてブッシュ氏から頼られている。ブレア政権にとって、親米路線は、伝統的親米派の保守党に対し批判のスキを与えない利点もある。
一方、国際的孤立傾向を持つブッシュ政権にとって、英国は、国際社会への「窓口」として貴重な存在だ。イラクの治安情勢悪化で国際的協力がほしい現状では、一層、重要度が高まっている。今回の演説でも「英国を世界で1番の親友だと呼べて幸せだ」と最大限の賛辞を送った。ただ「特別な関係」が盤石というわけではない。英国は欧州主要国の立場から、パレスチナ、環境などでは米国と意見を異にする。
また米国と欧州との「中間的存在」という英国の位置は、アフガン攻撃時には国際的調整役としての「強み」になったが、イラク戦争では欧米の板挟みになり政権の危機を招く「弱み」となった。与党内にも「対米追随」批判派が少なからず存在する。
両首脳は20日、「テロとの戦いに譲歩はない」と決意を表明した。しかしトルコのテロをきっかけに、英国で「次は英国内が標的になるのでは」との不安が高まれば、「対米協調」が試練にさらされる事態もありうる。
(2003/11/21/01:38 読売新聞 無断転載禁止)