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「組織が無ければ政治には関われない、関わってはいけない」と言う思い込みこそが奴等の狙いの様に思っています。
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/694.html
投稿者 無駄一 日時 2003 年 11 月 22 日 21:49:29:wa0XuxovvJoOg

(回答先: 無駄一さんへの返信 (2) 投稿者 愚民党 日時 2003 年 11 月 22 日 00:45:29)

愚民党さんこんばんは。

「奴等」と言ってもはっきりした実態の有るものでは無いと思いますが、
いわゆる「権力側」「政治屋」位の意味で使っています。

この掲示板に書き込まれている方々は一般的な人よりはずっと自由な発想の出来る人達
だと思いますが、それでも“政党”に対して支持しているから投票する、
投票するのは“全面的にその政党を支持する”ということだ、といった感覚が
根強く有るように思えます。

しかし、実はそれこそが「全面的に支持できる政党が無いから投票しない」という行動に
つながり、投票率が低下して組織票の重みが増す、という奴等の策ではないでしょうか。
「政党」という「組織」に帰属意識を持たなければ支持してはいけない、
そう思い込ませる事で読めない票を抑制したいようですね。

勿論、実際にその現場で活動している人達はそんな風には思っていないんでしょうが、
与党の中心あたり(必ずしも表に出て来る人間では無いでしょうが)には
投票率の低下を見てほくそ笑んでいる連中が一杯いるように感じます。
そういう見方をすると「右翼vs左翼」「保守vs革新」という構図は
当事者達が熱くなればなるほど無党派層が選挙、投票行動から離れて行き、
奴等にとって好都合になるシステムだった訳ですね。

私は愚民党さんよりも少し下の(浅間山荘事件はテレビで見た)世代ですが、この構図は
その頃に起きた爆弾、乗っ取りなどの事件以降決定的になったように思います。
一般のサラリーマンが社会党、共産党支持を口に出すことは出来なくなりましたからね。

「自民党はいやだけど、社会党なんてとんでもない、ましてや共産党なんて」
と思う人達(つまり、これが無党派層です)は、どうすればいいでしょう?
さらに、「“支持する”政党でなければ投票してはいけない」という思い込みに支配されているなら…。

棄権するしかないですよね。
投票率は低下し続け、組織票を持っている人間が当選できるシステムができ上がります。
選挙に勝ちたければ組織に所属し、支配下に入らなければ政治家にはなれないシステムです。
「地盤、カバン、看板」の世界ですね。

残念ながら私の覚えている70年代前半からずっと
左翼運動はそのシステムの補強装置として有効に機能してきました。
大学のキャンパスで、街頭で、成田空港で、活動家達は常に
私たち“一般人”から「関わりたくない、仲間に引き込まれたくない人達」と
見られることに成功してきました。
社会党、共産党は結局彼らの「隠れ蓑」と見られることから脱却出来ずに衰退していきました。
多分、これからもそのまま衰退していくでしょう。
ソ連が崩壊し、ベルリンの壁が崩れてしまった今、彼らの依って立つ基盤は
否定されてしまったのですから。(あくまで“外”から見ての事です。)

「選挙に代わるシステムを」と言う声も有ります。
でも、どうやってそのシステムを導入しましょうか?
方法は2つしか有りませんね。「現在のシステムをを通じて変革する」か、「革命を起こすか」です。

その点では公明党は非常に有効な戦略をとっていますね。
創価学会で一定の支持基盤を確保して、近年は露骨な勧誘を控えて反発票を抑えて、
後は投票率が下がれば当選者が自動的に増えます。
そして現状のシステムに食い込んでついに与党の一角を占めるに至りました。
憂慮すべき、というか忌々しいことですが。

「現状の選挙制度に不満が有るから棄権する」と言うのは一見もっともらしく見える矛盾です。
一見反体制的に見える論客の中にもこういう人が多いのはちょっと驚きですね。
棄権は「不信の声をあげ」ているのではなく、「現状を追認」してるだけなのに…。
「権力側のエージェント」とはそういう人を指して言ったつもりです。
本人の主張や、意思とは関わり無く、そういう目で今回の選挙に対しての発言、
コメントなどを見てみると、阿修羅の常連の方々も、違う側面で見えて来ますね。(^_^)


投票したからといって、その政党を全面的に支持することなんて無いじゃないですか。
あくまで投票するのは自分の自由な意思でしましょうよ。
「面白そうな奴だから」「何かやりそうだから」「何かムカツクやつの反対側だから」
おひねりでも投げるつもりで一票、「投票してやってる」んですよ。
投票した政党に頭の中まで縛られる謂れは有りません。
組織の無い、顔の見えない票が結果を左右する、
そんな選挙が変化の第一歩じゃあないでしょうか。

私は今回子供を連れて投票に行きました。「選挙ってこういうものだよ」と見せたかったから。
来年の参院選も、蟷螂の斧を行使しにいくつもりです。
来年も、その次も「失望して、諦めたら負け」だと信じて行きます。
微力ながらここでも呼びかけようかな、と思っています。
愚民党さんも、どうですか?呼びかけませんか?

では、また。

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