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共産党の意図的な利敵活動性や革命の瓦解について
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投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 20 日 18:10:23:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: Re: 選挙を利用できないのに「選挙に代わる方法」を生み出せるわけがない  【ぷち熟女さんのごはんをまたまずくするかもしれません】 投稿者 蓼食う虫 日時 2003 年 11 月 20 日 14:12:35)


蓼食う虫さん、こんにちわ。
たいへん難しい疑問を提起されてどこまでまともに応えられるかわからない気持ちになっていますが、思うところを書きます。


[蓼食う虫さん]
1.選挙はあらゆる政治闘争の一形態にすぎず一喜一憂すべきではない。共産党の根源的誤りは選挙による政権奪取を目的化している点にある。その結果は数十万人の「真面目な長壁さん(すみません、わかりやすい比喩をおもいつかなくて)を生み出してる」
幻想をフリマキ、闘争を分断し、唯我独尊、我が党だけが正しく、他の平和主義者は、偽物と主張する犯罪集団である。選挙による権力の奪取が可能とすること自体、暴虐の敵権力を美化するものである。ーーーこの間の皆様の論議に対する私なりの理解内容です。

ここで疑問に思うのは日本共産党は根源的誤りを犯しているのではなく意図的に歴史の教訓(皆様ご指摘のドイツ社民党に対する攻撃、チリ、インドネシアにおける血の粛清等々)を捨象し、マルクス、レーニン主義の服を着ながら、マルクス、レーニン主義者(主観的、客観的行動に対する)を継続的に攻撃しているのではないでしょうか?
選挙という戦いのなかですら、その分裂主義者振りを発揮しているからです。戦いの無いところでは、単に警鐘を鳴らすだけですが(阿修羅の警鐘とは違って、選挙に収斂させようとする警鐘ではあるが)その警鐘に数百万人が導かれている現実があります。
一方、このことを理解しながらさざなみ通信のように、党を分裂させることも出来ず、新たな党を戦いとることもできないのは何故なのか?教えてください。
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[あっしら]
徳が高く合理的な判断もできる誰か(政党)が政治権力を掌握すれば、現実の問題が根源的に解決されるとは思っていません。
政治的な支配−被支配の関係構造そのものが問題ですし、人々が生きていくことそのものである経済社会の在り方は、政治権力がそれなりの“調整”はできるとしても、一人ひとりの関係的生き方が変われる現実的条件をどう築くかという政治を超えた問題です。

共産党は、志が高く道徳的にも優れ他者のための自己犠牲も厭わない人格を基礎に高度な科学的理論を持っている我が党が政治権力を掌握すれば、現実の問題が根源的に解決できると錯誤しているようです。
そして、そのような考えと現実の民主主義的制度が結びついて、選挙を通じて議会で多数派を獲得できれば素晴らしい国家社会が実現できると思っているようです。

大企業の横暴や弱者保護の切り捨て、そして、対米従属と軍事志向政策を解消すれば素晴らしい国家社会になると考え、それを実現できるのは共産党だけと信じているようですから、そのような判断に達し選挙での集票活動に収斂していくのもやむをえないと思っています。

ご指摘の意図的な反革命及び分裂主義的政治活動という疑いは、共産党の動きを冷静に見ている人であれば生じるものだと思っています。
「反体制派のスパイ=エージェントは他の誰よりも真摯で過激」というのが持論ですから、唯一の革新政党というスローガンや我が党こそが救世主という触れ込みは、反革命や分裂の策動を行うには格好の隠れ蓑になります。

共産党の上級幹部にエージェントがいるかどうかはわかりませんが、彼らの思考形態を辿れば、まじめに信じ込んで反革命や分裂につながる“革命的政治活動”に陥っていくことが理解できるのでことさら問おうとは思っていません。
エージェントの策動なら対処が容易ですが、信じ込んでしまっている自己犠牲的な“革命的政治活動”への対処はずっと困難です。
(長壁さんとのこの間のやり取りでそれを痛感しています(笑))


「このことを理解しながらさざなみ通信のように、党を分裂させることも出来ず、新たな党を戦いとることもできないのは何故なのか?教えてください」という問いですが、さざ波通信編集部も根っ子は共産党中央と同じで、党組織の民主的変革とより左翼的な路線を求めているだけだと思っています。
共産党中央と根っ子は同じというのは、共産党のみが正しい変革を実現できるという“党崇拝”意識を共有していることです。

ご質問については、次のような例示で応えたいと思います。

共産党の現在の路線であれば、イタリア共産党が左翼民主党と改称し東欧諸国の共産党が社会民主党などに改称したように党の名称を変更したほうが、いわゆる“共産党アレルギー”を緩和でき得票も増やすことができます。
しかし、綱領や政策をどんなに社民的なものに変えようとも、党名を変更しようという気はないようです。

この心理を窺うことが、「党を分裂させることも出来ず、新たな党を戦いとることもできない」わけを探る鍵だと思っています。

日本共産党の80年の栄光と英雄的戦いの歴史が現在の党名にこだわる共通の支えです。

彼らが自覚しているかどうかはわかりませんが、党中央は、党名を変更すれば、ただでさえ党員が減少し高齢化している現状を加速化すると感じているでしょう。
共産党という名前が付いているから、マルクス主義や共産主義を信奉する人たちが党に入ってくることがわかっています。
試しに党の名前だけを変えてみると面白い現象が見れるはずです。
他は何も変わらず党の名前を変えただけで、数多くの党員が党から離れ、得票もそれなりに減らすことになるはずです。
党の名前を変えることで、憑物がとれたように、党の綱領や路線がとんでもないものに見えてくる党員や党支持者が増大すると思っています。

共産党員の多くは、現実をまともに思考して判断する人たちではなく、共産党信仰者だと思っています。
歴史という裏打ちはあるとはいえ(それも誉められるものではありませんが)、たんなる器の名前でしかない共産党という名称に大いなる価値を見出しているのです。

「さざ波通信編集部」やそのシンパも同じ価値観を共有していますから、共産党という“旗”をなんとか握ろう(自分たち自身ではなくとも自分たちの理念や路線によって)とは考えても、党を分裂させようとか新たな政治組織をつくろうという発想には至らないとみています。
頑張ればいつかはまともな共産党になるはずだと思っているのが「さざ波通信編集部」であり、現実への対応に注力するのではなく、“千年共産党”を信仰している存在だと思っています。

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[蓼食う虫さん]
2.職業革命家がいなければ革命は成就しないが、革命は革命組織によって破壊されると主張されている意味が理解できません。
「革命組織によって破壊された」なら、なんとか希望が持てますが
革命に成功した国々が崩壊し、また、成功した社会主義国の内情が明らかになるにつけ絶望的になります。
そして、私が生活しているいわゆる資本主義国の国々が年毎に悲惨(私と同じような人達だけが)になっていく現状があります。私は年取りましたがかわいい孫の行く末を考えれば労働者の利益を保障する権力機構の構築を渇望しております。皆様のお知恵で、社会主義国の崩壊の原因と予防策を教えてください。
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「職業革命家がいなければ革命組織は瓦解するが、職業革命家集団の革命組織による革命は瓦解する」と書いたことへの質問だと受け止めます。

まず、職業革命家がいなくても革命は成就できます。これは、革命組織(革命党)がなくても革命は成就するということでもあります。
職業革命家なしで成就できない革命は、革命ではないとも言えます。

ボルシェビキ革命や中共革命は、職業革命家が存在する革命組織がなければ成就することができなかったのは確かです。
そして、職業革命家集団の革命組織による革命であったが故に、二つの革命は瓦解しました。
端折った説明になりますが、ボルシェビキ革命や中共革命は国家資本制革命であり、それを共産主義革命と錯誤したことで、共産主義革命としては瓦解する運命にあったとも言えます。

スターリン主義との兼ね合いもあり難しいテーマですが、もっとましな国家社会を築くことは可能だったとしても、共産主義国家を形成することは無理な話でした。

革命組織−大衆(一般国民)という支配−被支配関係が維持されている限り、革命組織は、自分が信じる理念を実現するために、一般国民を道具化し、道具に足り得ない国民は処罰の対象とみなすようになります。
戦前のソ連であれば、先進国から白眼視されナチスドイツや日本からの軍事的圧力を受け、戦後のソ連や中国であれば、冷戦構造と経済制裁状況のなかに置かれていたのですから、このような支配−被支配の関係は、国家防衛ないし革命防衛の名のもとで苛烈になるのも当然だったと思っています。
革命家たちは救世主を気取っていたのですから、軍事力の増強に国力を傾け、救世主に逆らったり抵抗する人たちを罰することにためらいを感じるどころか正義の行いだと自負していたとしてもなんら不思議ではありません。

ソ連やある時期までの中国は、観念としては共産主義国家の「戦時国家資本制国家」しかも「遅れた戦時国家資本制国家」だったというのが私の定義です。
(毛沢東が発動した「文化大革命」は、「戦時国家資本制国家」をなんとか共産主義国家にしようとした観念的喘ぎだと思っています。都市解体と貨幣廃棄を主導したクメールルージュにもそれが適合できます)


※ 私自身は、「開かれた地域共同体」とその連合体としての世界をめざしており、マルクス主義的共産主義に特徴的な集産主義やコスモポリタニズムとは異なる立場です。


「私が生活しているいわゆる資本主義国の国々が年毎に悲惨(私と同じような人達だけが)になっていく現状があります」は共有しています。
そして、そうでありながら、悲惨のなかから救いが生まれるという倒錯的でデタラメな「構造改革」が多数派の心を捉えています。

物がないから耐えるしかないという状況ではなく、生産した物が思うように売れないために悲惨な状態に陥る人が増える状況を改善できないというとんでもない無能統治状況に対し素直におかしいとさえ言えない現実が続いています。

この意味で、土井さんのように、「ダメなものはダメ!」と声を大にして主張できる人が必要だと思っています。
大量の“知的執事”を抱えている支配層の言い分に乗っかるのは愚です。
日々の生活に追われている人々が、口先と筆先だけで商売している“知的執事”が持ち出す空虚な理論を取り合ってやる必要はないのです。
素直にそんなバカな、そんなことさえ解決できない政治家や官僚は無能の税金泥棒だ、そんなことさえ解決できない政治家や官僚は職を辞せと叫び、そうなるために投票という気軽な行動をすればいいだけです。
理論的な裏付けは、微力ながら私も行ってきましたし今後も行うつもりです。

この状況を改善したからといって現実の問題が解決できるわけではありませんが、この状況さえ改善できない政治状況を放置することは出来ません。
そして、この状況を改善する方策を考えることは、「開かれた地域共同体」への道につながるものだとも思っています。

革命家や革命組織ではなく、生活費を必死に稼いでいる一人ひとりが、自分と社会(他者)の関係性を理解することが革命の出発点だと思っています。
全員がそれを理解しなければならないわけではありませんが、多数派がそれを理解しそれに沿った社会の在り方を追求することで初めて革命は成就すると思っています。
逆に言えば、それが実現されない限り、革命は成就しないと考えています。


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