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石井紘基衆院議員とテロ特措法
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投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 10 日 04:17:09:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 石井紘基議員刺殺テロ 投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 10 日 04:08:23)

反軍拡・利権阻止の石井紘基議員はなぜ刺殺されたのか。
2002−10−25

皇軍による侵略強盗殺人の歴史をみれば、シビリアンコントロールは絶対である。かって帝国議会は右翼と軍の脅迫に沈黙して行った。わずか数十年前、統帥権独立を振りかざして、日本皇軍は暴走し数百万の若者が殺された。その反省が憲法は66条2項に文民規程を置く。しかし恐ろしいことにテロ特措法で、国会事前承認の修正が出来なかった。

衆議院決算行政監視委員会議録
第153回国会 2001-11月7日

○石井(紘)委員 
 次に、防衛庁に伺います。
 テロ特措法が成立したと思いますが、どこでもこうした金のかかるもの、予算を伴う法律というのが、予算について何も触れないでこの法案が出たこと自体が大変奇妙な話なんでありますが、例えばアメリカなんかを見たって、これは何をやるかという前に、まずイの一番に予算をばっと決めるわけですよ。予算を日本円で言えば何兆円というふうにだっと決めて、それから、さあといって取りかかっていくわけですが、日本の場合というか防衛庁の場合は、予算を全然らち外に置いておいて、そして法律だけ決めちゃう、こういうことをやったわけでありますが、そこで、基本計画を出すときには当然、この予算はそれに添えて一本の法律として出されるんですか。
○中谷国務大臣 
現在までも、PKO活動とか各種の活動で海外における自衛隊の活動を実施しておりますけれども、今度の法律に基づいて行う協力支援とか被災民救援等は、現在、基本計画を策定いたしまして、現時点においてはいかなる活動にするのか、まだ具体的に固まっていない段階でお答えすることは困難でございますけれども、我々の認識といたしましては、法律の定めに従いまして基本計画を策定いたしまして、それに基づいて国会の承認をいただくというふうに考えておりまして、予算の件につきましては、我々といたしましては、国会の承認に係ることには含まれていないというふうに認識をいたしております。
○石井(紘)委員 
ちょっと待ってください。今ちょっとよく聞こえなかったんだが、予算については国会の承認に係ることではないというふうに理解しておるというんですか。
○中谷国務大臣 
そのとおりでございます。
○石井(紘)委員 
それはまた防衛庁長官、自分でポケットマネーを出すんですか。国の予算を出すのに、国会の承認に係らない。失礼ですけれども、長官は憲法の条文をお読みになったことはございますか。憲法第八十六条は、予算については、「国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基くことを必要とする。」とか、あるいは、「内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない。」と。予算は当然、これは国会の審議と議決を経なければ使えないんですよ。それを御存じないんですか。
○中谷国務大臣 
これまでもPKOによる海外の派遣とか災害派遣とか、そういう事項等に関しましては、ある時期の補正予算とかまた予備費等で、その活動を実施する上の予算等は担保されてまいりました。
 今回のケースの場合、補正予算になるのか、また予備費になるのか、その点の考え方につきましては、今後いかなる行動をするのかということが判明した時点で当然検討されるのではないかというふうに思っております。
○石井(紘)委員 
それは国会の審議と議決を経るんですか。
○中谷国務大臣 
私は防衛庁の立場でございますけれども、この法律に従って基本計画を策定いたしまして、その計画を国会で御承認いただくというふうに考えております。
○石井(紘)委員 
予算をどう扱うかもはっきりしないというんじゃ本当に困ったものでありますが、まさか基本計画を出して予算が要らないというようなものはできないと思いますがね。
 それでは、それは補正予算でやるんですか、予備費でやるんですか。お考えはどうなんですか。
○中谷国務大臣 
現時点において内容は固まっておりませんし、また、補正予算も実施するのかという点もまだ決定しておりませんので、現時点においてお答えすることは困難であるというふうに思っております。
○石井(紘)委員 
申しわけありませんけれども、これはちょっと話にならないですね。予算は予備費でやるのか、いつやるのか、やるのかやらないのかわからないというようなことじゃ、これはちょっと議論にならない。
○持永委員長 
防衛局長、ちゃんと答えてください。
○首藤政府参考人 
先ほど来大臣からお答えされておりますように、現時点におきまして自衛隊による活動の内容を含めて基本計画等の具体的な内容が固まっているわけではないということでございまして、したがいまして、予算の具体的措置をお答えするのは困難である。ただ、いずれにいたしましても、今後、基本計画等の内容が具体的になった時点で、適切な予算措置について考えてまいりたいということでございます。
○石井(紘)委員 
内部で話をちょっと統一してください。それまで私、ちょっと時間を差し上げます。
○中谷国務大臣 
実施につきましては、法令の定めるところによりまして、国会の手続を経て行いたいというふうに思っております。
○石井(紘)委員 
そこまでは今訂正をされた。そうすると、基本計画といったって、一年、二年先の話じゃないんでしょう。何のためにこの間法律をつくったんですか。今もう戦争をやっているわけでしょう、現地で。これに支援しようというわけでしょう。そうすると、基本計画というのは出るのが半年とか一年先じゃないんでしょう。大体いつごろのつもりなんですか、お考えとしては。
○首藤政府参考人 
現在、内閣官房を中心に基本計画の作成作業を進めている最中でございますが、おっしゃられるように、半年、一年先とかいうことではございませんで、できるだけ早期に作成するというのはもとよりでございます。
○石井(紘)委員 
ちょっと何を言っているんだか、言わなくてもいいようなことだけ言ってくるんじゃなくて、ちょっとここに座っていてくださいよ。
 そうすると、今年度予算で、要するに今年度でこれは何らかの形で予算化しなければならない、それはいいんですか。
○首藤政府参考人 
おっしゃられる意味が、今年度予算とかあるいは補正予算とか、そういった予算の制度という意味でありますとすれば、そこのところはまだ未確定でございますが、時期といたしましては、今年度以内というのは申すまでもございません。
○石井(紘)委員 
だから、そうすると、これから補正予算が出てくるでしょう。もう来週審議になるでしょう、補正予算が出てくる。その補正に入るのか――答弁があれだから、あと五分なんというんじゃだめだ、答弁が全然進まないんだから。いいですか。
 そうすると、その補正に入れるのか、あるいは基本計画に入れるのか。それだったら、それはいつごろ出すのか、それをちょっとはっきり、防衛庁長官、おわかりにならないですか。
○首藤政府参考人 
今おっしゃられました補正予算との関係につきましては、現時点で基本計画が決まっていないわけでございますので、それが決まるまでは、どのような形の予算であろうともそこに盛り込むことはできないということでございます。
○石井(紘)委員 
基本計画を出すことになっているんでしょう。その法律にそう書いてあるじゃない、基本計画。決まっていないのはわかっているよ、そんなこと。ちゃんとまじめに答弁しなさいよ、局長。基本計画の中に予算を入れるのか、あるいは補正に入れるのかと聞いているんですよ。基本計画ができたかできないかと聞いているんじゃないでしょう。
 こんなんじゃ、委員長、あの人たちは私の質問時間を防害しているだけで、だめだこれは。
○持永委員長 
防衛局長、きちんと答えてください。
○首藤政府参考人 
基本計画に盛り込むべき事項は法律できっちりと定められておるわけでございますが……(石井(紘)委員「予算のことを言っているんだ」と呼ぶ)はい、基本計画の中に予算額を幾らにするとかいうことを入れるとは決まっていなかったと存じます。(石井(紘)委員「じゃ、入れないのね。予算はどこに入れるんだ」と呼ぶ)基本計画そのものに予算の項目というのはなかったと私、記憶いたしておりますが……(発言する者あり)
○石井(紘)委員 
今の答弁になってないですよ。
 それじゃ、答弁いただけないようですから、これで私中断します。委員長、そういうことでお取り計らいください、答弁をいただけないんだから。そうしてください。また後でやりますから。
○首藤政府参考人 
基本計画が策定された時点で、適切な形の予算を決める……(石井(紘)委員「いつ、どこで、どういう形でやるのか、補正でやるのか」と呼ぶ)そこにつきましては、現時点では決まっておらないということでございます。
○石井(紘)委員 
全然考えも何もないんですか、それじゃ。話にならないな、そうすると。
 では、この点についてはちょっと保留して、しようがないから、別の機会にやりますが、防衛秘密というのがこの間の自衛隊法改正の中にありますが、防衛秘密というのは一体どういう概念で、何と何と何が防衛秘密なのか。それをちょっとはっきりさせてください。
○中谷国務大臣 
この防衛秘密の指定につきましては、数年前に起こりました防衛庁内の秘密漏えい事件に基づいてやったわけでございますけれども、内容につきましては、法律の別表四に十項目挙げておりまして、暗号とか防衛計画とか運用の計画とか、収集した電波情報とか画像とか、十項目例示しております。それに加えて、公になっていないものであり、また防衛上特に秘匿することが必要であるものを選んで、その上で防衛庁長官が指定をするということにいたす次第でございます。
○石井(紘)委員 
その防衛秘密という従来の概念の中から、この法律というのは、大臣がさらに指定して、これが重要な防衛秘密ということをやるわけでしょう。
 そうすると、それは大臣、何を指定するつもりなんですか。そういうことを決めた以上は、やはり一定の考えというものがあるでしょう。どういうものを指定するつもりなのか、いつごろそれを指定するつもりなのか、どうですか。
○中谷国務大臣 
時期につきましては、法律の施行された日から一年以内ということで政令で定める日というふうにしておりまして、今後法制局等と調整をいたしまして、十分検討した時期に、一年以内に実施をしたいというふうに思っております。
 概要といたしましては、現在も庁秘というものによって、現行の守秘義務を伴う秘密がございます。機密が約二千二百七十、極秘が一万一千三百五十、秘が十二万一千四百二十、合計十三万五千とございますけれども、こういうものの中から、我が国の防衛上特に秘匿することが必要なものであるというものを選びまして、おおむね機密とか極秘及び秘の中で秘匿度の高いものというものを防衛秘密に指定しようというふうに考えております。
○石井(紘)委員 
時間があれですから、そうはいっても終わりますが、その秘密という、国家の防衛秘密ですから、それは非常に重要な問題なんで、長官が指定されるというのは、しかるべき国会のやはり承認なり国会の議に付するということをぜひやるべきだ。これについては今すぐ御答弁は結構でございますので、そのことをよくお含みいただきますようにお願いをいたしまして、終わります。
 ありがとうございました。

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