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(回答先: Re: 笹谷政子書評紹介 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 12 月 26 日 03:27:47)
ご丁寧にありがとうございます。驚いたり怒ったり、馬鹿ヤロウそんわなけあるはずないだろ!というお気持ちは十分わかります。しかし、とりあえず、落ち着いてください。
笹谷政子さんの本は初めて手にしました。著作リストをみますと
『異説・日本民族の起源(上)』
『異説・日本民族の起源(中)』
『異説・日本民族の起源(下)』
『日本語の起源 第一部 縄文語』
であり、
私の手にしたのはその後の
『日本語の起源第二部 続縄文語』になります。実はまだ読み始めたばかりです。笹谷さんの説が私自身の説だと思わないでください。彼女の構想を把握しようとしている段階です。ただ、私自身も竹中さんとどうようにかなり日本語と日本民族起源について、文献をそれなりに渉猟してきております。これまで読んできたものと比較して、いろんなことを非常に考えさせてくれる手がかりを提供してくれる本だという印象をもっています。論点が膨大に広がっていますし、整理するのに時間がかかります。これまでの常識や思考慣習を点検するのに、良い内容となっていると思います。
少しずつ皆様と考えを交換し、新しい知見を広げて生きたいと思っております。日本語の起源、日本民族の起源を考察する上では、相当に幅広い知識領域を総合していかなければならない宿命をもっておりますね。この分野ではしたがって、逆説的ですが「専門家」というものが存在しないともいえます。日本語学の専門家であってもロシア語朝鮮語の専門家となりませんし、また医学・遺伝学・ウイルス学・DNA学・考古学・言語学の専門家でもありません。下手すると群盲象を撫でるという状態になりかねないほどです。いろんな観点を持ち込んで縦割りを排し、総合的学際的に幅広く検討していくしかないでしょうね。また結論を急ぐべき性質の問題でもありません。お互いちょっとおっとりかまえませんか?また近世の学問の偉大なブレークスルーは実はおおくが門外漢の人間が引き起こしています。最近でいえば、田中耕一さんなんかそうですね。
日本の古代についてはまだ何も分かっていないに等しい状態なのです。ゆっくりいきましょうゆっくり。
彼女は東京大学医学部泌尿器科の余郷助教授らのグループによる日本人のヒト・ポリマー・ウイルス(JCV)保有者集団についてのデータを余郷氏にお願いし、国立科学博物館人類研究部AS編集委員会委員長溝口優司氏を通じてさらに日本人類学出版理事鈴木隆雄氏の許可を得て、この著書の14・15ページに掲載したとしています。機会があればこのデータだけでも見ていただきたいのですが、日本人の尿に持つウイルス形式がきれいに3分されています。EU型、CY型(中央アジア型)、MY型(朝鮮・極東)です。EU型は日本全体を横断していますが、東北に強い分布を持ちます。CYは南方から広がっており北方に少なく、MYは南方に少なく関西以北に強く分布しています。JCVは水平感染せず、垂直感染のみ、つまり母から子への感染のみです。この東大の医学グループは日本人の起源の解明に、このJCVを用いようとしています。
EU型が日本全土に薄く広がっていること、東北に強く分布していること。東北に青い目をして白い皮膚をもつ人々が存在していること。
この点についての解釈をお知らせください。竹中さんのご議論では触れておられませんが、私がスレッドを立てたきっかけは東北に青い目の人たちがおおく存在すること初めて知った驚きからです。この事実を裏付ける、東大のウイルス研究のデータというのも初めてしりました。