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(回答先: グラバーこぼれ話 投稿者 リーマン 日時 2003 年 12 月 23 日 22:29:26)
グラバーこぼれ話その2
グラバーには、内縁の妻(形式上の蝶々夫人のモデル)がおり、また別の女に産ませた(だったかな?)長男がいました。(確か名前は倉場富三郎とかいう名前だったと思います。)
彼は、父親の歩ませようとする人生を拒否して生きた人だったのではないか、と思います。
アメリカの大学に留学に行かされますが、卒業せずに帰ってきます。その後トロール船事業を行い、父親の仕事とは全く異なる道を歩もうとしていたようです。
彼は、昭和20年8月終戦直後に自殺します。 自分という人間が、戦後どのように連合軍に使われるのかを知っていたかのようです。
あっしらさん風に言えば、自らの内なる寄生虫の根を絶つため、宿主としての命も絶ったのではないか、と空想しています。
(彼には子がありませんでした。
本人の望まない形でAgentに仕立て上げられた方があえて子供を作らない、という例は身の周りでもあり得ない話ではありません。技術者や医者にするといった例も多いような気がします。)
この倉場富三郎を主人公にして誰か小説を書いてくれないかな、と思っています。
個人的には、高村薫に書いてもらいたい。彼女ならきっと納得のいく「倉場」像を書いてくれると思う。