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2004年02月06日
スペイン風邪:
感染要因、鳥に由来 1918〜19年の大流行
1918〜19年に大流行したインフルエンザ「スペイン風邪」のウイルス(H1N1型)は、感染に重要な役割を果たす表面のたんぱく質が、鳥のウイルス由来だったことが米ハーバード大などの研究で分かった。鳥のウイルスが微小な変異をしたことで人への感染力を獲得していた。専門家は、現在アジアで流行中の鳥インフルエンザ(H5N1型)についても、同様のことが起きないか監視する必要があるとしている。6日付の米科学誌サイエンス(オンライン版)で発表した。
スペイン風邪や、現在アジアで流行している鳥インフルエンザのウイルス(H5N1型)は、ウイルスからトゲのように突き出た「ヘマグルチニン(HA)」と呼ばれる部分が、人や動物の細胞に取り付いて感染する。
研究チームは、アラスカの永久凍土に埋葬されていたスペイン風邪の患者の遺体から取り出したウイルスを分析し、スペイン風邪のHAの立体構造を再現した。
その結果、HAは鳥のインフルエンザウイルスに由来していたが、遺伝子のわずかな変異によって、人の細胞に取り付きやすい立体構造になったことが分かった。HAの立体構造は本来、鳥と人のウイルスで異なる。このため、鳥のウイルスは人には感染しにくいと考えられてきた。
永井美之・日本ウイルス学会理事長によると、インフルエンザウイルスの増殖にはHAとは別の部分が働く必要がある。スペイン風邪も、この部分は人由来のウイルスだったため、爆発的に流行したと考えられる。永井理事長は「流行中のH5N1型には、まだ人由来の遺伝子を持つ変異は起きていないが、HAの立体構造を調べ、人への感染力が弱いかどうかを確認する必要がある」と話している。【江口一】
[毎日新聞2月6日] ( 2004-02-06-12:50 )
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