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◇交雑防止策を批判−−道見解
遺伝子組み換え(GM)作物の栽培実験をめぐるトラブル防止を目指し、農林水産省が策定を目指している指針(案)に対する道の見解が22日、明らかになった。消費者や生産者が最も不安に感じている花粉の飛散による交雑防止策について「(農水省の指針案は)根拠とする文献が少なく、データにばらつきが大きい。隔離距離の設定根拠がぜい弱」と批判。周辺住民の同意が得られなかった場合の実験中止を求めている。
独立行政法人などの研究機関が屋外でGM作物を栽培する場合、生態系への影響がないよう農水省の事前承認を求める指針を既に同省は示しているが、周辺作物との交雑を防ぐ指針はなく、対応は個別の研究機関に委ねられていた。
このため同省は昨年末、一般の農地からどの程度の距離を置けば交雑しないかや、事前の情報提供のあり方を具体的に示した指針案を公開、意見募集を始めた。
道の意見は、指針案が独立行政法人だけを対象としていることについて「作物への影響は農家や大学が実施する場合も同じ。屋外での栽培はすべて規制の対象にすべきだ」と明記した。
隔離距離については、トウモロコシ(指針案は600メートル)は「800メートルでも交雑があった」。ナタネ(同600メートル)は「豪州では3キロ離れた地点でも交雑が起こるとの報告がある」とデータを挙げて反論。交雑の有無の厳密な検証や、周辺住民の同意取り付けを求めている。
GM作物をめぐっては昨年、独立行政法人・北海道農業研究センター(札幌市豊平区)がGMイネの栽培に踏み切った際に交雑防止対策の修正が行われ、情報提供の不十分さが消費者や生産者の強い反発を招いた。
同省によると、道も含めこれまでに十数件の意見が寄せられている。これらを参考に2月末、正式に指針をまとめる。【井上英介、筑井直樹】(毎日新聞)
[1月23日18時42分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040123-00000001-mai-hok