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(回答先: パーシー・シュマイザー氏講演1『バイテクが農家と消費者の権利を脅かす』[反GMイネ生産者ねっと]【モンサント】 投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 24 日 04:00:07)
パーシー・シュマイザー氏講演録2
原文: mindfully.org 翻訳:反GMイネ生産者ねっと 道長氏
第二に、生命のあるものに対する特許に関して、もし、誰もが種子か植物に特許を得ることができるならば、どこでそれを止めるんでしょう。動物を、鳥を、蜂、昆虫、魚をです。また、誰がそんなことできるんでしょう。その国でですか、世界中でですか。どこまで及ぶんですか。そして、私たちは結論付けました。人に対して特許が取れるものでしょうか。
判決に関しては、遺伝子がどのようにして何かに入り込むのかということは、重要ではない。それが主権者のものになるということ。私たちは特許法にも対決しているんです。特許法が引き出される場合、それはかつて生命のあるものに対して適応されたことがありません。それが、私たちが特許法に対決している理由です。
さらに、いったん環境の中に放たれれば、生命というのは呼び戻すことはできない。それはそれっきりとなってしまうのだ、と私たちは発言しました。もう少し特許についてさらに踏み込んでゆこうと思います。でもちょっとその前に・・・。なぜ農家は1996年、認証が降りたGMカノーラの栽培をするための契約をモンサントと交わしたのでしょう。そして、われわれと国境を越えた米国では、モンサントは大豆農家に対して遺伝子組み換え大豆を売る許可を得たのです。
その理由を私はこう考えます。まず、モンサントはそれがより栄養価があり、高収量で、そしてとくに減農薬であると、農家にふれこんだ。同様に、国境を越えた西部カナダでも、大量の化学肥料、殺菌剤、殺虫剤、除草剤が使われています。
私たちの国土も水も汚染されています。農家はいまや自らを殺そうとしている。さらに環境を。つまり昆虫を、鳥を、そしてそのほかすべてのものをです。農家がモンサントに耳を貸したのは、経済的な理由のみではありません。これは事実だった。彼ら農家は、彼ら自身、私たちが環境に対して行っている破壊ということを、私と同じように自覚していたからなのです。だからモンサント社が『減農薬』と唱えたとき、それは農家の心を捉えたわけです。
4、5年後、何が起こったでしょう。それは、高栄養でもなければ、高収量でもなかった。モンサントが高収量を宣伝したときには、彼らはその品質については一切述べなかった。品質は反落したのです。
第3に私たちが訴えたこと;減農薬について。農家では今では6回から10回余分に農薬を使っているのです。そのわけは、カノーラはスーパー雑草を生み出してしまったんです。スーパー雑草を抑制するのに、それだけの回数余分に除草剤が必要になってしまっているというわけです。
スーパー雑草とは何でしょう。このスーパー雑草は、この4,5年の間で、西部カナダの、カノーラを栽培してもいない、小麦畑や大麦、オート(えん麦)、アマなど、すべてにわたる畑に広まってしまいました。何が起こっているのかといいますと;カナダの5,6社がGMカノーラを販売していて、おそらく、米国ではたくさんの会社がやはりGM大豆を販売しています。たとえば『A』という農家がある会社からGMカノーラを買い、また『B』という農家がある会社からそれを買う、ということは、農家はモンサント社からGMカノーラを買うことになるんです。3種類のGM作物からこぼれた遺伝子は、いまやひとつの在来の植物に入り込み、スーパー雑草となってしまいました。それを枯らすのに今は3種類の農薬がいる。モンサントは言うのです。「心配は要りません。問題もありません。まもなくスーパー農薬を発売しますから。そのテストの済む2001年の終わりまでには、ひとつの作物に5つの操作された遺伝子を組み込むことをお約束します。そうすれば、スーパー雑草がどうなるかお分かりになることでしょう」。モンサントはどのようにして契約を規制するのでしょう。それは私にとっては、もっとも悪どくて、抑圧的なものだと思います。人々は北米のカナダと米国で、一体何が進められているのか理解できていない。人々の権利と自由は奪われつつあるのです。
モンサントは農家から契約のサインを取ります。その契約の中で、農家は自らの種子を使ってはいけない。つまり、自家採取の種子を使うことのできる権利を、契約により放棄するのです。先ほど申し上げましたが、カナダの連邦法の下では、農家は自家採取の種子を使うことが許されているのです。
農家は農薬もモンサントから買わなくてはならないんです。収穫の一部を次の年に種子として使ったことが発覚、あるいは同社がそれを見つけた場合は、罰金あるいは収穫物からの収入のすべて、あるいはその廃棄を求めることができるという、非公開の声明書にサインしなくてはならないのです。モンサントには農家に対して発言権があるのに対し、農家にはそれがないのです。
また、農家はエーカーあたり、15ドルの技術料を支払わなければなりません。しかしながら、この契約のもっとも醜悪な部分というのは、契約後、農家は自分の土地に対するモンサントの捜査官の行使を許さなければならないことです。穀物の畑、土地に対して、同意なしに、不正の有無を検証する目的で彼らが侵入することを許さなければならないのです。
モンサントはそこでとどまらないんです。契約を交わしている農家があるなら、彼らはほかの農家の土地にまで侵入するというんです。不法侵入ですよ。私は泥棒行為という言葉を使うのにためらいもいたしません。モンサントのラウンドアップ耐性カノーラを栽培しているのかどうなのかを見極めるために、農家から種子や作物を盗むことすらするんです。
(一枚の紙片を掲げながら)これはパンフレットにあるモンサントの広告です。下のほうにこんなことが書かれています。「もしあなたが、隣接の農家がライセンスなしで栽培していると感じたら、それを密告すること」。そうするとどうなるかというと、モンサントの派遣した捜査官がその農家にやってきて、土地となく家となく侵入し、家族に脅迫まがいに言うのです。「われわれは情報あるいはうわさを入手した」。そう、『情報あるいはうわさ』と彼らはいつも言うんです。「もしお前が潔白でないなら、ぶっ壊してやる。農場をとりあげてやる」と。
http://www.geocities.co.jp/Foodpia/2659/kouen/2.htm