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パーシー・シュマイザー氏講演録 3
http://www.asyura2.com/0311/gm9/msg/330.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 24 日 04:04:04:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: パーシー・シュマイザー氏講演録2 投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 24 日 04:02:26)

パーシー・シュマイザー氏講演録 3

原文: mindfully.org  翻訳:反GMイネ生産者ねっと 道長氏


これは自由の国の中でのことなんです。それから、農場主が敷地内で彼らを捕まえて「不法侵入だ。お前たちは私の穀物か種子か作物を取ろうとしている」と言っても、彼らはそれを持ち去ってしまう。「いいだろう、出るところへ出てやろうじゃないか。そっちがその気なら、裁判所中引きずりまわしてやる。そのころにはお前の農場もなくなってるさ。」

これは金の力、権力です。こんなことがあると、地域の社会構造に対して、どんな影響がおこるのかご理解できるでしょう。モンサントの捜査官(彼らは通常2人一組でやってきます)の訪問を受けたとすると、その人は彼らが退去するだろうと思うわけです。でも「どこの農家に来たんだろう、となりの家、あるいはまたそのとなりの農家?」と。そんなことで、農家同士信頼をなくすというか、一緒に働くことすらできなくなってしまうんです。

北米では、米国とおなじように、農家は国を発展させるために、一緒に働かなければならなかった。そしていまでは、私たちの地域の社会の絆に傷をつけてしまおうという会社が存在するんです。

彼らはそれだけではとどまらないんです。もしその農家が留守だとわかると、ゆすりの手紙まで送りつける。一通じゃないんですよ。その一通づつの手紙の中で、どれだけたくさんの数の手紙か見当もつきませんが、基本的に彼らが何を言おうとするかというと、「我々には、あなたの農場でライセンスもなしにモンサント社のGMカノーラが確かに栽培されているらしいという根拠がある。そのことで、今回の場合はあなたを訴えるようなことはしないから、28750ドルをお支払いください。請求はいたしません。さもなければ・・・。」

こんなようなゆすりの手紙が、それだけじゃなくて、さらに、「この調書と示談書についての、事実と示談金額を公表する独占的な権限がモンサント社にあるということをご承知置きください。この件に関しては他言は無用としてください」と、農家の発言の自由、権利をすべて封ずるのです。これがこの自由社会の中で起こっていることなんですよ。モンサントの力なんです。

農家の権利・特権はどこへいってしまったんでしょう。行政は一体どうなってるんでしょう。

私の公判で、カナダの農業省の中のカナダ食品検査局が、西部カナダの農業試験場と研究所の研究開発のための寄付金を、モンサント社から受け取っていたということが発覚しました。これらの関係者たちは、モンサントから寄付金を取っておいて、同社がGMカノーラを農家に売込みしやすいように、規制に対して便宜を計っていたんです。

一方では寄付金を取っておいて、また一方では規制に便宜を計っているんです。カナダ食品検査局といえば、食品の安全に関してカナダではもっとも信頼できるところなのに、わたしの公判に際して、彼らがGM食品について何のテストもしなかったんですよ。彼らはモンサント側のデータしか持ち出さなかったのです。

その事実を認め、さらにこんなことを言うんです。その言葉というのは、いつも彼らはそれを持ち出すんですが、「実質的同等である」と。いくつかのタンパク質を含んでいて、何か不明なものも含んでいる。それが実質的同等である。それ以外のことは何も言わないんです。その他の部分については、基本的に何もカバーしていない。それは、彼らが何もテストをしなかったからなんです。われわれの政府の省庁が、モンサントから寄付金を取り、見返りに規制に便宜をはかり、基本的に寝床をともにしているんです。そして、おなじことが米国でも行われているに違いないんです。このようなことは、第三国では行われなかった。そして、先進国において行われていることなんです。私がお話しする前の方(ジム・ハイタワー)が話されたように、これは支配であり、いかに彼らが我々の政府の省庁の中に潜入しているのかということです。

【ロドニー・ネルソン氏のビデオ上映】

ビデオからの大まかな引用(ネルソン氏の言):
「米国内で名の知れた種苗会社から、モンサントのGMに汚染されていない大豆を購入することが不可能であることを断言することができます」。

【ビデオ上映終了。パーシーさんの発言再開】

ロドニー・ネルソンとはいつも連絡をとっています。彼のお父さんはバイパス手術を7回やりました。1ヶ月くらい前、病院から戻られてから、私の家内が電話で彼とお話をしました。彼は興奮してしまっているものですから、家内が言ったんです。「落ち着いて、落ち着いて。また心臓やられちゃうわよ」、て。

ネルソン氏が引き合いに出していた農家というのは、今私が話をした方でして、モンサントにゆすりの文書を送りつけられた本人なんです。彼は4回も心臓発作にやられました。私の故郷サスカチュワン州に住んでいますが、彼はもう農業はできません。彼の奥さんは「私を刑務所に送るなんて。夫は重病人なんですよ」。とモンサントに訴えました。奥さんは一人の従業員と農作業をしていますよ。すると、モンサントは言うんです。「あなたを刑務所送りになぞしたくありません。農場を売ってしまいさえすれば、支払い可能じゃありませんか」と。彼らはまさにそう言ったと、彼女は私に話してくれました。

これがカナダ中、米国中の農家に及んでいるモンサントの残忍と恐怖の文化なのです。多国籍企業がかくも低レベルに成り果てていることは、想像しがたいことです。

http://www.geocities.co.jp/Foodpia/2659/kouen/3.htm

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