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先日は丁寧なレスを頂き有難う御座います。
経済に関する著作も解からないながらも読ませていただき、
特に「利潤なき経済社会」については随分気になってましたので、色々お尋ねしたいと思ってました。
経済はまったくの素人ですが、素人ゆえの素朴な疑問もあるのでぜひ質問させて下さい。
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あっしらさん著『利潤なき経済社会』及び『世界経済のゆくえ』を
私の貧弱な理解力で簡単にまとめてみました。(「 」内はあっしらさん説)
「近代経済システムは根本的にゼロサムゲームであるがゆえに、
グローバラゼィション(近代システムの世界的支配)が達成された暁には必然的に、利潤獲得の条件を失う運命にある。
既に生産性の上昇により供給過剰になった産業はデフレ不況の要因となり、これ以上の発展(資本増殖活動)は望めない。
従って既に産業から金融業へのシフトが始まりつつあるが、金融活動の利潤は不胎化し、労働価値を伴う再生産に投資されないため、
一方的に世界から富を吸い上げるのみとなる。従って世界は徐々に貧困化してゆき、近代経済システムは終焉を迎える。
近代経済システム崩壊後に訪れるであろう『利潤なき経済社会』は、
近代経済システムとは正反対と言っても良い経済原理の元に動く事になる。」
「対イスラム戦争は、近代経済システムが、それと正反対の原理に基づいているイスラム世界を
武力活動も辞さない覚悟で自らのシステムに組み込もうとしている最後の戦いである。
だが米英が代表する(既に日本も参加)”近代連合軍”はイスラムに敗北する可能性が高い。」
”近代”は、簡単に言えば軍事的にはイスラムへの敗北から、経済的にはシステムの欠陥から崩壊を迎えると解釈しました。
また、あっしらさん経済理論に従えば、たとえ近代連合軍が勝利しても、
経済問題はそのまま残り、更に強化されるが為に結局崩壊に向かっていくことになると解釈しました。
そこで多くの人々が近代の限界性に気付き、近代を乗り越える解決策を模索し始めるわけですが…
「共産主義は、近代システムそのものであり、たとえ計画経済や生産手段の共有を行おうとも
近代システムが内包する諸問題を乗り越えることは不可能であり、別の思想や価値観が求められる。
マルクス史観に見られる資本主義→共産主義の変革ではなく、”利益なき経済社会”が、近代問題を超克することになる。」
一読した限りですと、「近代」以前の自給自足的・中世的な世界、(村落などの)共同体社会に近いように思えるのですが、
そのような解釈でよろしいでしょうか?近代そのものである企業社会が無くなると思うので
大工場や大産業も消滅すると言う事になると思いますが、もしそういった社会だとすると現在よりも物的な豊かさを
実感できなくなる可能性もあるのではという危惧も感じますが、物的な豊かさを維持できる条件などはあるのでしょうか?
また、非常に気になる
「対イスラム戦争は人類史上における最後の戦争である。」
という驚くべき意見を私へのレスで書かれていましたが、
となると、近代システム崩壊後に訪れるであろう”利潤なき経済社会”は一切戦争が無い社会ということになるのでしょうか?
見方によっては理想郷社会とも思える”利潤なき(経済)社会”とは一体どのような世界なのでしょうか?
経済システムについては書かれてますが、それ以外の事(政治軍事面、思想宗教など文化面、技術革新・テクノロジー面)
などについては詳しく語られていないようですので、もうすこし詳しい見通しがおありでしたらぜひ解説していただけませんか?よろしくお願いいたします。