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(回答先: 米軍鳥島射爆撃場における劣化ウラン含有弾誤使用問題に係る環境調査について 投稿者 なるほど 日時 2003 年 10 月 15 日 03:06:01)
作成された報告書は恥ずべき日本政府にふさわしい代物である。
まず、「米軍の規則上我が国の訓練場における使用が禁止されている劣化ウラン含有弾1520発を誤って使用しました」という表現であり、“誤って”というのは、米軍が劣化ウラン弾ではないと錯誤して使った場合に通用する表現である。
軍事組織が爆撃や射撃の訓練を行うときは、漫然とではなく、具体的な目的性をもって行う。
米軍が意図をもって劣化ウラン弾を使ったことは明らかであり、それは、“誤って”ではなく、条約違反の不法行為である。
このような前提からまとめられた報告書に期待することはできないが、内容的にも、鳥島での不法行為で生じた被害調査というより、“劣化ウラン弾は危険性が低いもの”というプロパガンダになっている。
まあ、湾岸戦争や旧ユーゴスラビア攻撃での劣化ウラン弾使用がなかったときならバカな報告を出したもので済むが、現実に甚大な健康被害が出ているなかでのこのような報告書は犯罪行為である。
劣化ウラン弾の危険性は、毒性と放射性を持つ重金属が爆撃後にエアゾール状態になることで肺に吸入されてしまうことにある。
報告書でも水溶性ではなく経口摂取してもすぐに体外に排出されるから問題ないと説明しているが、それは劣化ウランを固まりで経口摂取したときの話で、エアゾール化した劣化ウランを吸入したときの話ではない。
ガンマ線の放射量の少なさを説明しているが、放射距離から外部放射ではそれほど問題にならないが体内に存在したときには大きな問題になるアルファ線については具体的な説明をしていない。
ガンマ線についても、天然ウランの1/100といった説明であたかも環境に及ぼす影響が1/100であるかのように錯誤してしまう表現を使っているが、自然界から受ける放射線に天然ウランの1/100が“加算”されるのである。
こういう報告書をしたり顔で提出する政府関係者は、エアゾール化した劣化ウランを吸入する人体実験に参加してもらうしかないだろう。