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(回答先: 環境調査評価報告というより「劣化ウラン弾の危険性ごまかし」プロパガンダ 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 15 日 18:18:56)
防衛庁が次期哨戒ヘリを使用したミサイル発射試験を計画している鳥島射爆撃場＝１９９７年２月
【東京】対艦ミサイルを搭載する方向で整備が進められている次期哨戒ヘリＳＨ６０Ｋについて、海上自衛隊がミサイルの発射管制機能を確認する試験を１２月上旬に在沖米軍鳥島射爆撃場で実施する方向で調整していることが１７日までに分かった。使用するミサイル六発のうち４発は実弾を使う方向。２００３年度防衛庁予算で整備が決まったＳＨ６０Ｋにとって、今回が初のミサイル発射試験となる。海自が鳥島で実際にミサイル発射試験を行うのも初めて。久米島町は同射爆撃場での実弾訓練の中止や基地全面返還を求めてきた経緯もあり、今回の実弾を用いた試験に反対の意向を示している。県内平和団体からも、反発の声が上がっている。
演習は１２月上旬から中旬の７日間を予定。厚木基地所属の海自第５１航空隊が、同ヘリ２機から岩場に向けてミサイルを発射し性能を確認する。
防衛施設庁では現在、実施に向け久米島町との調整を進めている。
ＳＨ６０Ｋ哨戒ヘリはＳＨ６０Ｊの改良型で、対潜能力や夜間捜索能力、不審船対処能力などを強化。海自ヘリでは初めて対艦ミサイルや爆弾の装備が可能になった。
搭載する対艦ミサイルは、弾頭に２キロの炸薬（さくやく）を載せ、小型艦艇を大破させる破壊力を持つ。
海自は、試験場所の選定で海上や陸上自衛隊の演習場も検討。しかし同ミサイルの誘導にレーザーを使用していることから、海上での試験の場合には、広い制限区域の設定が必要となるため断念。結局、木や障害物のない射爆撃場として鳥島を選んだとしている。
懸念される島への影響について同庁では「発射が正常にできるかを確認するための試験で爆薬の量も少なく、島への影響はない」としている。
鳥島は久米島の北方２８キロに位置し島全体が米軍の演習場となっている。地元了解が得られれば、日米地位協定２条４項ａに基づき米軍に対し共同使用が申請される。
同射爆撃場では、１９９５年から９６年にかけて、在沖米海兵隊が劣化ウラン弾１５２０発を誤射した問題が発生。回収されたのは２４７発にすぎず、８割以上は現在も鳥島に残されたままだ。
◇町民の理解得られない／高里久米島町長
一カ月ほど前に那覇防衛施設局から聞いた。島への影響が懸念され、町民の理解を得られないと考えており、最終決定ではないが反対するつもりだ。
◇地元反発「理解できぬ」／不安募らす漁業者
防衛庁が１２月上旬、鳥島射爆撃場で次期哨戒ヘリを使用した実弾によるミサイル発射試験を予定していることについて、地元の久米島町では不安や疑問の声が広がっている。高里久三町長は「町民の理解は得られない」と反対の意向を表明。漁業関係者も劣化ウラン弾使用や操業妨害など鳥島射爆撃場をめぐる問題を挙げ、不安を募らせる。平和団体は「自衛隊まで基地機能強化に動いている」と反発を強めている。
同試験について那覇防衛施設局から久米島町に連絡があったのは１カ月ほど前。高里町長は「最終決定ではないが、反対するつもりだ。島への影響が懸念され、町民の理解は得られない」と語った。議員はほとんど反対だが、一部の議員は「町長が賛成なら（試験は）認める」とも答えており、高里町長は再度、議員と議論した上で、最終的な答えを出す。
久米島漁協の棚原哲也組合長は「施設局から『話をしたい』という連絡を受けたが、まだ訓練について説明を受けていない」とした上で、「これまでにも米軍による劣化ウラン弾の問題やヘリによる操業問題に対して漁協として抗議してきた。町から話を聞き、従来とは異なる特別な演習なら、理事会を開いて漁協としての対応を検討したい」と話し、事実関係を確認する考えだ。
一方、沖縄平和運動センターの喜納昌春副議長は「大変なことだ。米軍が機能強化している中で、自衛隊までが機能強化に動いている。自衛隊は自衛官の爆死事故で風紀の問題もあるのに、ミサイルが飛んでくるかもしれない、という恐怖を県民に与えるのか。『基地に依存しない沖縄』が問い直されている中で、その流れに反している。平和運動センターでも反対の声を上げていきたい」と反発する。
鳥島射爆撃場では米軍が１９９５年から９６年にかけて劣化ウラン弾１５００発を使用していたことが判明し、久米島住民を不安に陥れた。また、昨年７月末にも、鳥島から約１０キロ離れた米軍提供水域外のパヤオ（浮き漁礁）で、操業中の漁船に米海軍ヘリが低空飛行して接近し、操業を中止させていた問題が起きている。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_09/030918a.html
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＜鳥島ミサイル試験＞県、施設局に詳細確認「地元尊重し対応」［琉球新報］2003年9月18日
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米軍の訓練で不発弾や薬きょうが散乱する久米島沖の鳥島＝１９９７年２月撮影
海上自衛隊が在沖米軍鳥島射爆撃場でミサイルの発射性能試験を実施する方向で調整していることについて１８日午前、県の新垣良光知事公室長は「まだ状況を把握していない。これから事実関係の収集に努める」とした上で、「地元はどう考えているのか。鳥島にはまだ多くの劣化ウラン弾が残っており、住民の健康診断の実施なども毎年国に要請している。地元の理解が得られない中では、県としても（試験は）反対だ」と述べ、地元の意向を尊重し、県として対応する考えを示した。
県基地対策室は「８月に那覇防衛施設局からこのような計画がある、と断片的に話は聞いていた。今日中に、計画の詳細について施設局に事実確認をする。島への影響が大きいなら県としての対応も必要になる。久米島町からも話を聞き、（最終的には）町の意向を尊重したい」とした。
次期哨戒ヘリＳＨ６０Ｋに搭載する対艦ミサイルは、「ヘルファイア２」の名称で、米陸軍の対戦車ヘリ「アパッチ」などに搭載の対戦車ミサイルと同系。
海上自衛隊によると、ミサイルの射程は約８キロ。ヘリから目標物に向け照射したレーザーの反射波をミサイルが追尾するレーザー・セミアクティブ誘導システム。
爆薬量は、弾頭に２キロの炸薬（さくやく）とミサイルを飛ばすための推力用の８キロで、小型艦艇を破壊する力がある。
海自は爆薬の量について、打ち上げ花火（三尺玉）の火薬が６０キロに対し同ミサイルは２キロということなどから、「炸薬量は少なく、島への影響はない」と説明している。
◇漁協も反発「現場は好漁場」
海上自衛隊が１２月上旬に鳥島射爆撃場で予定している、実弾ミサイルを使用した管制機能試験は、周辺離島の漁業関係者にも大きな不安を与えている。鳥島の米軍提供水域の外側には粟国村漁協や渡名喜村漁協のパヤオ（浮き漁礁）が設置されており、貴重な漁場。両漁協の組合員の間からは「誤って実弾が飛んで来ないか心配だ」「安心して操業ができない」などと不安の声が高まっている。平和団体も「とんでもない試験だ」と反発をあらわにしている。
鳥島沖にパヤオを設置している粟国村漁協のある組合員は「実弾使用は問題だ。台風で今はないが、鳥島の近くにパヤオがあり、操業する船も少なくない」と不安をにじませた。
２基のパヤオを鳥島沖に設置している渡名喜村漁協（比嘉正樹組合長）の役員は「演習は初耳。この近海はマグロやシイラの好漁場だ。パヤオの位置は鳥島からある程度離れているが、間違って弾が飛んできたり、低空飛行で漁船に近づいたりすると危険だ」と話す。 渡名喜村経済課の職員も、「これまでの実弾演習で鳥島の形がかなり変化している。近くで演習があると漁業者は安心して操業ができない」と不安げに語った。
今回の実弾ミサイルによる管制機能試験について統一連の新垣繁信代表幹事は「先日、統一連として、鳥島射爆場の劣化ウラン弾調査を実施してきた。回収できていない劣化ウラン弾はさんご礁に埋没している可能性が高い」と指摘。「埋没している劣化ウラン弾にミサイルが当たるとどうなるか。二次被害の恐れが高いのではないか。とんでもない試験だ」と怒った。
また、米軍の射爆場で空自がミサイル発射試験を実施することについて「危険な日米共同作戦体制、有事体制が確実に進んでいる証拠だ。日本の平和の危機だ」と強い懸念を示した。１９日に統一連としてミサイル試験問題を協議し、関係機関への抗議行動を決める方針だ。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_09/030918ea.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。