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福岡市の一家4人殺害事件で、被害者の東区馬出(まいだし)4、衣料品販売業、松本真二郎さん(41)宅に残されていた犯人グループの靴跡のうち、模様の形状から一つは運動靴だったことが福岡県警捜査本部の調べで分かった。松本さんのベンツが発見された同県久留米市の「ブリヂストン久留米工場」駐車場でも複数の靴跡が発見されたという。
調べでは、松本さん宅は2階建ての一軒家。1階玄関から階段にかけ、犯人グループが残したとみられる3種類以上の異なる靴跡があった。大きさなどから男用とみられ、うち一つは靴底の模様が鮮明で、運動靴だった。別の二つは模様がはっきりしないが、革靴のように平らな靴底ではなく、模様のある靴だったという。
また、真二郎さんのベンツが発見された駐車場の一角でも、複数の靴跡が見つかった。同駐車場はアスファルト敷きで、乾いた状態では靴跡は付かないが、濡れていれば靴跡が残る。19日は福岡地方に台風6号が最接近し、20日未明まで雨が降っており、犯人グループが事件後ベンツを駐車させたとみられる20日早朝も雨が乾かずに残っていた。
犯人グループは19日深夜から20日未明にかけ一家を襲撃。博多湾に遺体を捨て、約40キロ南に離れた久留米市までベンツを運転したとみられる。海中から見つかった真二郎さんの遺体は、首に白いビニールひもが巻き付いたままだった。
一方、遺体を沈めるため使われた手錠と鉄アレイを購入した男は、量販店の防犯ビデオからバンダナを付けた長髪の若い男と判明し、20日早朝真二郎さんのベンツとみられる車を運転していたのも若い男だったとの目撃証言がある。捜査関係者は「指紋や靴跡を残すことを気にしている様子はみられない。前科のない若者グループによる犯行の可能性もある」と話している。
[毎日新聞6月28日] ( 2003-06-28-11:58 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030628k0000e040028001c.html