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(回答先: 宮城地震:加速度2000ガル以上計測:浜岡原発は? 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 27 日 14:30:43)
はじめまして、すみちゃん。
浜岡原発の耐震設計は1号機と2号機が450ガル、3号機と4号機の最重要機器が600ガルということです。(http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-2.html参照)
しかも、600ガルという値は、限界地震として想定したM8.5の場合の最大の揺れということです。しかし、既に兵庫県南部地震・鳥取沖地震それに今回の地震にてこの数値をはるかに超える揺れを観測しております。仮に東海地震が浜岡原発の直下で起きた場合には、これら3地震の揺れを更に超えることが予想されます。
そうした意味で、450ガルとか600ガルといった耐震設計値は非現実的な数値といえます。
従って確実におきる東海地震により原子炉4基のうちの何れかが(或いは全てが)破局的な事故に至る危険性は極めて高いといえます。
従って浜岡原発は廃炉にするほか選択肢はないと考えます。
ところで、今回の宮城県の地震ですが、この県には女川原発があります。この原発の1号機は炉心隔壁のひび割れを東北電力が隠蔽していたことが発覚し、約11ヶ月間運転を中止しており、7月25日に隔壁のひび割れを抱えたまま発電再開の予定でした。ところが東北電力によると「7月25日早朝からタービンの調整運転を実施したところ、低圧タービン(B)の軸振動が、警報設定値以下であるものの、通常の値より大きかったことから、今後の運転に慎重を期するため、タービンを停止し、タービンのバランス調整を行うことといたしました。これに伴い、原子炉を一旦停止する予定です。」
(http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2003/30725.htm)
ということで、発電再開は延期されました。
その元々の再開予定日の直後の26日未明に今回の地震が発生したわけです。もし隔壁のひび割れを抱えて発電再開した場合、何が起きたか分からないところでした。
ちなみに女川原発の3号機は5月26日の地震にて自動停止しています。このときの地震の揺れは225ガルということです。(今回の地震で女川原発がどういう状態になったか、まだ情報を見つけることができません。)
浜岡原発・女川原発に限らず日本中いたる所に原発が密集しています。地震国にして火山国である日本で、これは信じがたいことです。私はできるだけ速やかに原発を廃炉にし、代替エネルギーに転換するほか道はないと考えています。
驚くべきことに政府はいまだに原子力発電所建設推進の姿勢を変えていません。
私も、「日本国は滅亡の淵」というすみちゃんの思いと同じ気持ちです。