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(回答先: Re: 「観念の専制遺構」とは?観念の地質学−考古学 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 9 月 05 日 15:16:27)
すみちゃん、お答え有り難うございます。
天馬の奔放さで駆け巡る事が出来ないような、あまりお好みではない次元に追い込んでしまったようで、申し訳なさを感じます。
しかし、直感的に言って、この一連の論の流れで、吉本さんともおそらく次元を異にする「未発掘」の領域に私たちは、足を踏み
入れてしまった気がするのです。 (このスレにマジに付き合ってくれている皆でね…)
私も吉本さんの共同幻想論は読みました。全共闘世代の背をはるかに見つつ、浅田さんの「構造と力」を便利にかつ面白がって
読んだという世代なんで(ほんと、あれは天才的秀才の思想ゲーム・ガイドブックだった)、私の見解は浅いもんです。
しかし、すみちゃんのここでの論考を読んでいると、どこまで吉本さんが共同幻想論で展開した論旨なのか判然としなくなる。そん
な事書いてていたっけか…と想う。その疑問に答えつつ納得できる論にしようとするなら、もう一度共同幻想論を読み返さないとい
けない、しかし、そういう時間がない。
しかし、共同幻想論をきっかけにしてここでは論が展開されているにもかかわらず、共同幻想論を離れて成り立つテーマが現わ
れていると感じます。こちらを抽出して論考しましょう。
えっと…
●すみちゃん : 「観念の専制遺構」とは? 観念の地質学−考古学
これに対して
●マルハナバチ:「意識に対する専制遺構」とは? 秩序形成のmatrixの地質学−考古学
このように言い換えてみたくなるんですよ。(「観念による専制遺構」でもいいか…両者とも解ってしまえば同じだけれどね)
すみちゃんのレスの主題は、《支配統治すべき共同体群をいかに日本の「王」は統治したか》と言う事ではないでしょうか。
大陸とは異なる日本での方法を、治水運河という余剰生産物の創出に関わる巨大土木技術と体制の施行とは別の、純粋に
観念的次元での支配方法によって実現しのが日本であろうと…。その表白が下記のとおり。
〉観念的な坑道が多数の共同体を横断するように掘削されたというイメージ(のよう)です。
もし、これで誤りでなければ、私の疑問は「観念」という言葉にかかってきます。
「観念的な坑道」って、どんなもんじゃ? 字面だけ読むと解ったような気がするんだけれど。まさに観念的で実態が解りにくいよ
うな言葉に想えます。
言い換えて表現してみましょう、「祟りじゃ祟りじゃ、怨霊じゃ悪霊じゃ」とTV番組が煽りながら、変なトンネルや廃墟に対する共
有化された恐怖感を作っているように、共同体外部の「王」は善き異界の力を自らに属させ、同時に、これに抗い反するものには、
恐ろしき異界の力が心慄かせ、恐怖萎縮させるようにプログラミングの戦略を立てて実現させたと言う事じゃないのかな。
日本という小さな島国の中の共同体群には、心理的にも共有の基盤性があるために、それを見抜いて共通のプログランミング
方法を「王」側が見出し、現実化するほうが日本の風土のなかでは合理的だったということ。その表白は、もう一度下記のとおり。
〉観念的な坑道が多数の共同体を横断するように掘削された
その方法とその体系は古墳を発掘解析すると解りそうだという感想ですね。
合っているかなあ。
古墳でなくても別の遺構でもいいし、むしろ建築に近い遺構に向かうにつれて支配統治のシステムの構造的完成形が見えて来
そうです。例えば三輪山の奥津城から下の社までの変遷を見ると何か解りそうな気もします。
これは、支配統治のシステムを見抜く事によって、私たち自身の生命/意識のmatrixがどのように出来ているかを理解し解放する
契機にもなります。そして、古代から共時的に繋がって生起している私たちの「地球のmatrix・地域のmatrix・生命/意識あるいは
身体のmatrixを通した共鳴的響きあい」へと覚醒を招きます。
ここで警句を残したいんですが、だから「日本は地球なのだ」ではなく、
『地球を最もよく伝える一つの場が、日本(あるいは日本文化の古来から伝える身体性)なのだ』と言いたい。(地球上他にもある)
誇り、矜持を持つならここにおいてという事にしたい。
ここから、欧米的身体とはいったい何かという疑いが生じますがまたいつか。
まろび出て書いてしまったけど、レスの時間は、やはり無いから沈黙していてもご勘弁を…