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アラファト議長は政治的シオニストに魂を売った裏切り者
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1050.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 23 日 17:46:44:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: パレスティーナ他について、みなさまへ 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 8 月 22 日 18:30:06)


ぷち熟女さん、こんにちわ。


アラファト議長に対する見方の根拠は、『《中東情勢は風雲急》アラファト議長は政治的シオニストに魂を売った裏切り者』( http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/434.html )をご参照ください。

現在のパレスチナ内部問題は、当時のイスラエル国防大臣アリエル・シャロン(現首相)が1982年に発動したレバノン侵攻に由来していると思っています。
レバノン侵攻は、離散流浪していたPLO(パレスチナ解放機構)指導部を叩くために行われ、結果としてPLO指導部は、はるかチュニスに逃避することになりました。

イスラエルがレバノン侵攻を企てたのは、1980年のキャンプ・デービッド合意を楯にPLO外しの“パレスチナ自治”を確立しようとして、パレスチナ人の激しい抵抗(別の自治組織をつくろとした)が起きた原因をレバノンのPLO指導部が遠隔操縦したと判断したからです。(パレスチナの自治の動きを潰し過酷な弾圧を加えた)

イスラエルは、PLO指導部を地理的政治的にパレスチナ人と切り離せば、パレスチナ統制支配がうまくいくのではないかと錯誤したのです。

しかし、現実は、PLO指導部と接点が薄れたパレスチナ人が主体的能動的に反占領運動を起こすという結果になりました。
これが、1987年〜1991年の「第一次インティファーダ」です。
PLO指導部が実質的になくなり、地元PLO活動家も投獄されている状況ですから、上から指示から出てくることはありません。しかし、だからといって受身や待ちの姿勢であれば、シオニストが思うがままにことを進められてしまいます。
自分たち自身がやっていかなければならないという状況が生まれたことが、「インティファーダ」(占領抵抗蜂起)につながりました。

このような事態の出現には、イスラエル政府だけではなく、PLO指導部も驚きました。

流浪の身とはいえPLOはあくまでもパレスチナに基盤を置く政治組織です。自分たち抜きの政治運動がそのパレスチナで確立すれば、自分たちの存在基盤がなくなることを意味します。(国際支援も途絶えます)

イスラエル政府も、PLO武装組織が相手であれば、テロリストという非難を投げかけながら武力弾圧で臨むことができますが、武器らしい武器もなく子供までが重武装部隊に抵抗する幅広い住民運動に対応の難しさを思い知らされました。

このような状況が、イスラエル政府もPLOも“利益”になるものとして1993年のオスロ合意を成立させたと考えています。
(パレスチナの政治的代表の地位を確保したいPLOと処しやすい相手をパレスチナの政治的地位に据えたいイスラエルの共通利益がオスロ合意を生んだという見方です)

オスロ合意は、アラファト議長をはじめとするPLO主流派幹部が、政治的地位の存続をはかるために、その引き換えとして、政治的魂をシオニストに売ることによって成立したものだと思っています。
(オスロ合意によって、PLOはパレスチナに帰還を果たし、国際機関のパレスチナ支援の受け入れ組織になりました。その一方で、シオニストの入植地はとどまることなく拡大しています)


なお、ハマスやイスラム・ジハードについては、上級幹部を含めてシオニストのエージェントが入り込んでいると思っていますが、組織ぐるみでシオニストのエージェントになっているとは見ていません。
(日本の武装闘争派左翼と公安の関係に近いものだと思っています)

ハマスやイスラム・ジハードの上級幹部をミサイル攻撃できるというのは、そのクラスの人物の動きを知らせる協力者がいることを示唆しています。
逆に言えば、そのような暗殺ができるだけの情報網をもっていながら、イスラエル領内に入り込んでくる自爆テロリストを阻止できないというのは奇妙な話です。

対シオニスト戦術として自爆テロがもっとも有効なものとは思っていませんが、非難したり否定する気はまったくありません。


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★ 参照書き込み

『「アラファト議長追放策動」の意味』
http://www.asyura.com/2002/war13/msg/310.html

『シオニストを使ったムスリム挑発策動 − “国際世論”はもうアキタようだ − 』
http://www.asyura.com/2002/war16/msg/373.html

『「ブッシュ提案」は危険な罠  《一時的に生まれるであろう“平和状況”こそより大きな暴虐の前兆》』
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/883.html

『パレスチナにおける「イスラエル&パレスチナ2国体制」』
http://www.asyura.com/sora/war4/msg/769.html

『カンダハル総攻撃とパレスチナ総攻撃がシンクロする事態とは』
http://www.asyura.com/sora/war5/msg/266.html

『Re: パレスチナ問題について』
http://www.asyura.com/2002/war11/msg/589.html

『“広い監獄”に閉じ込めているパレスチナ人の「テロ攻撃」を防止できない責任はシャロン政権にある』
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/737.html

『「約束の地」から始まるイスラエルの“強奪と虐殺”の歴史』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/478.html

『『近代パレスチナ問題』と「文明諸国」の対応』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/481.html

『シャロン政権は「対テロの戦い」を拡大するために自国民を生け贄に捧げている』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/482.html

『シャロン政権の「大イスラエル主義」とブッシュ政権の「新世界秩序」のリンク』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/483.html

『米英及びイスラエルに戦線拡大の道を用意する“裏切り者”アラファト議長』
http://www.asyura.com/2002/war11/msg/729.html


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