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Re: アラファト議長は政治的シオニストに魂を売った裏切り者
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1058.html
投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 8 月 24 日 00:44:10:WgkZZjZT3HifU

(回答先: アラファト議長は政治的シオニストに魂を売った裏切り者 投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 23 日 17:46:44)

あっしら様、

お久しぶりでございます。
このところご投稿が少ないのは、きっとご多忙なのですね。
こちらにレスをありがとうございました。

あっしら様にレスをいただくと返事の前の勉強がひと仕事です。
が、こうやって鍛えられることはありがたい。
アラファト議長とその勢力がインティファーダに面食らって
保身のために取り引きをして現在にいたっているということですね。
よく理解できました。

ご紹介いただいたあっしら様のご投稿のうちの一件から
パレスティーナ近代史の部分部分を少々引用。
レイアウトを勝手にいじったりしていますがご了承下さいませ。

(ここから)=============================================
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/481.html
『近代パレスチナ問題』と「文明諸国」の対応

1916年
秘密協定「サイクス・ピコ条約」が結ばれる。
フランスはシリアとレバノンを、イギリスはイラクとヨルダンを勢力範囲とし、ロシアにトルコ東部地方を与え、パレスチナは共同管理

1920年には英国の委任統治領
ユダヤ人の移民が急増
イスラエル建国をめざすシオニスト軍事組織「ハガナー」が設立され、英国からも数多くの情報部員が送り込まれた。
シオニストの移民は、第二次世界大戦直前には40万人にまで達した。

第二次世界大戦後の英国は、中東地域全体の権益と「パレスチナ問題」を比較考量し、シオニスト(国家建設を求め反英・反アラブの戦い)とアラブ人(生存権をかけた反シオニスト・反英の戦い)の両方に煮え切らない態度を示し、「パレスチナ問題」をアラブ人とシオニストのあいだの抗争にしてしまうため委任統治を放棄し、1947年にU.N.(国連)に移管した。

1947年11月
U.N.総会で、パレスチナにアラブとシオニストの別々の国家を建設し、エルサレムを国際管理下に置くという「パレスチナ分割案」が採択された。
U.N.は、アラブ人の半数で6%の土地しか所有していないシオニストに、パレスチナの56%の土地を与えるという分割案を決議した。当然のように、シオニストはそれを受け入れ、土地を奪われるアラブ人側は拒絶した。このため、国家樹立をめざし武力行使にでるシオニシトと生存権を守ろうとするアラブ人とのあいだで戦いが激化した。

1948年5月14日
英国軍がパレスチナからの撤退を完了すると同時に、ユダヤ国家建国委員会議長ベン・グリオンがテルアビブでイスラエル建国を宣言した。
米国のトルーマン政権は、イスラエル建国宣言を受け、その午後には即座に「イスラエル」を承認した。
そして、「イスラエル建国」を認めないアラブ側との間に第1次中東戦争が起こり、シオニスト優勢のなかで1949年に停戦を迎えた。
その結果、シオニシトは1947年U.N.決議の1.5倍の「領土」を手に入れ、アラブ人は、130万人強のうち70万とも100万人とも言われる難民を生み出すことになった。

(ここまで)=============================================

何ヶ月か前から、パレスティーナとイスラエル入植者側のある契約の裏話として、
英語・仏語の訳文の相違による、意図的とも思われかねない決裂が発生した、
とされる文献に遭遇した由、こちらに何度か投稿していました。
どうもそれはパレスティーナ分割案らしかったです。
ソースを失ったので確認できませんが40〜50年代あたりのことで
第二次大戦後だったのは確かです。

19世紀末は、全世界で移住ブームになってましたよね。
アメリカ、アルゼンチン、ブラジルなどへと渡ったのは欧州人や欧州のユダヤ人だけでなく
トルコ、アルメニア、アラブ諸国などの中近東人も多かったです。
新大陸の国々はキリスト教国になっていましたから、
中近東のキリスト教徒があちらへ大量に流出したのは当然です。
欧州のユダヤ人も、安住の地への世代を越えた憧れを実現するためにどの地を目指すかということになった時、
その機に入り込めそうだった『約束の地』パレスティーナが候補に挙がったのは分かるのですが、
はまち様でしたか、無花果さまでしたか、もともとシオニスト達は、
むしろアルゼンチンなどを目指していた、ということもおっしゃっていましたね。
特に、ある時点でパレスティーナ人に『もう売る土地はない』と言われてからは、
土地を買う金があるなら、パレスティーナは断念して南米に移住し続けた方が、
以後のパレスティーナにおいてのような恒久的紛争の不幸もみずに済んだはずなのに。
その辺のことが、あたくしが依然しつっこく、英国(の背後にいる者)が
そもそもの始めから遠大な下心を持って巧みにシオニスト運動に火を付け、支援し、
特権階級のシオニストたちはそれを嗅ぎつけて英国の女房顔をし、
自分と親類縁者は住民権取得と献金だけを行って外地で平穏に暮らしながら
生身の入植者をゲームの駒のように扱って危険に晒し続けてきているのではないか、
と疑う動機になります。

実際あっしら様の同じご投稿にも
『1917年には、シオニストが拠り所とする「バルフォア宣言」(バルフォア書簡)が出される。
英国ロスチャイルド家の血脈である英国外相バルフォアが、「パレスチナにユダヤ人のナショナルホームを建設することに賛成する」由の手紙をロスチャイルド家当主に送った手紙である。
これは、ユダヤ金融家の支援を受けるためというより、戦後、支配する予定のパレスチナにシオニストを移住させる名目をつくったものである。』
と書かれ、バルフォアが戦争屋・利権屋の血筋であることにも触れておられます。

そしてその後のことについても
『第二次世界大戦後の英国は、中東地域全体の権益と「パレスチナ問題」を比較考量し、シオニスト(国家建設を求め反英・反アラブの戦い)とアラブ人(生存権をかけた反シオニスト・反英の戦い)の両方に煮え切らない態度を示し、「パレスチナ問題」をアラブ人とシオニストのあいだの抗争にしてしまうため委任統治を放棄し、1947年にU.N.(国連)に移管した。』
と書かれていますが、これだって、英国は露骨にシオニストの肩を持たなかっただけで、
結局は国連に移管することを通して、彼らに有利な計らいをしたものだと読めます。
その直後に、例の決裂したパレスティーナ分割案の件が起こります。
決裂したのに翌年さっさとパレスティーナに残っていた軍を英国に退いちゃいますね。

単刀直入にお尋ねしますが、あっしら様はあたくしの疑いは正当だと思われますか。
これを、今まであっしら様のものを読んできていて分からないあたくしが鈍いんだろうな、きっと。

あっしら様はこう結んでおられます:

『政治的シオニストの傲慢や暴虐は強く非難するが、弾の飛んでこない別天地で自己の利益拡大を追求するために、政治的シオニストやアラブ人をいいようにたぶらかしている国際金融家とその手先(「文明諸国」の統治者)の方をより激しく非難する。
本当の力を持っている国際金融家が、ユダヤ国際金融家を防御壁として利用しているのである。
たかだか500年や300年の歴史しかない国際金融家の力は、2000年以上の歴史を誇る国際金融家の力とは較べられるものではない。』

あのカルタゴのマゴ家だったかしら、のことを言っておられるのですね。
ユダヤ国際金融家の一部にカルタゴ人の末裔がなりすましていたりして。

ところで、イタリア人(ヴェニスの人です)の歴史マニア
(専門の歴史家ではなくアマチュアですが)に、いつかあっしら様が書かれていた
カルタゴ人がヴェニスに本拠を移して共和国を建設、その崩壊までを過ごしたのでは、
という仮説を紹介してみたことがあるんですの。
彼があっしら様以上の資料を研究したのかどうかは分かりませんが
(もちろん日本で入手できないものは読んでいるでしょう)
彼の意見はきっぱりノー、です。何せ、ヴェニスに来たのはフェニキア人だと信じて疑っていません。
彼に言わせるとカルタゴ人の起源もフェニキアだと言うのです。
トンデモですか?

ではまたのご教示をよろしくお願いいたします。
ごきげんよう。

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