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(回答先: Re: 国債価格と損についての疑問 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 18 日 00:09:05)
あっしらさん お久しぶりです。あずさ2号です。
ちょっと時間があるので、お二人の議論に横レスさせてもらいます。
例えば、6月20日に発行される20年利付国債(62回債、表面利率0.8%)の平均落札価格は100円20銭だが、これをそのまま20年間保有し続ければ、確実に金融機関等は20銭の損になる。また、表面利率がこれよりも高いときに発行された既発国債であれば100円20銭以上になっているはずだから、今マーケットでこの国債を購入し、償還時まで保有するとすれば償還額100円との差額は確実に損になる。
これは大前提で、いまさら説明するまでもないと思う。
あっしらさんは、これと同じことを「100円で買ったものが100円で戻ってくるんだから損はなかろう」と言っているにすぎない。新発債や既発債の購入金額と額面価額との差額は一切無視する前提ですから、こうなるはずです。また、途中で売却したくなっても売らなくてすむように(もっと言えば売らせないために)別途資金手当をするから(個人的にはそのようなことが行われるとは思わないが)、結局金融機関は償還時までその国債を保有することになる。だから100円は100円、との議論。
一方、すみちゃんは、償還時にお金がいくら手元に戻ってくるか、ということよりも、償還時までの間、保有国債が時価評価され、あるいは時価で取り引きされ、その結果生じる取得価額等との差額の損益のことを問題にしている。評価損益は、会計的な認識だから、償還時には解消されるし、途中で損がでたからといって手元のお金が少なくなったり、反対に益がでたからと言って手持ち資金が増えるものでもない。保有する国債を時価で売買して、はじめて手持ちのお金が増減することになる。
お金の増減と会計上の損益を同じに議論していることと、償還時まで保有するか否かの前提が違ったままの議論となっているから、いつまでたっても議論が終わらないのではないかな?前提を変えれば、いずれも正しい主張でしょう。