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(回答先: Re: 井上清・京都大学名誉教授(日本史専攻)の著書(『日本の歴史』上中下全3巻)によれば、明治維新の際、京都御所の近所の庶民すら、天皇というものの存在を知らなかったのだそうです。 投稿者 東北人 日時 2003 年 6 月 15 日 11:40:54)
個人的な話で済みません。
僕の親戚は京都丹波の人間で、かつて幕府が認めていた皇室の直轄地の住民でした。
八瀬童子ではありませんが、まぁ似たようなものです。
直轄地である為税金は免除され、代わりに燃料に使う薪を京都の御所に供給したり、御所の内部の掃除や下働き等をしていたそうです。
江戸時代の天皇家や公家衆がいかに貧乏暮らしをしていたかはみなもと太郎著「風雲児たち(幕末編)」第2巻で解説されていますが、私も同じような話は父や親戚から教わっています。たとえば、
「孝明天皇が、上着の代わりにムシロをかぶって焼き芋を買いに行った」話、とか。
千年間も京都に住んでいるのですから京都の住人が天皇を知らないはずが無いでしょう。
ただ、「身分は高いけど、庶民並みかそれ以下の貧乏な人達」として。
古来、丹波は皇室や貴族たちの避難場所でした。
応仁の乱や南北朝時代のように京都で動乱が起きた時、自前の武力を持たない彼等は北方の山に逃げるしかなかった。それを保護したのが僕の先祖です。
広い意味で言えば僕も天皇崇拝者かも知れません。
でも僕が知っているのは歴史書に登場するような、或いは皆さんが知っているような、絶対的な権力者ではありません。
焼き芋を買う金にさえ事欠くような、庶民と同じ「人間としての存在」です。
それ故に、もしも今の皇室が政治家達から見捨てられて自分を守る術を失ったとき、その時には皇室を守る方に動くと思います。
(自分が生きている内にそんな事態は起きないと思いますが)
1000年前からのしきたりですから。