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(回答先: Re:馬野氏にあわれたんですか? 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 6 月 13 日 09:58:18)
馬野氏は慶応の工学部を出たあと、米国の石油化学関係の会社に奉職、さらに、コロラド州のボールダーにある国立の研究所に勤務したあと、リタイアされたようです。
まだ、米国企業に勤務する日本人がほとんどいなかった時代なので、色々と苦労があったようです。そうしたことや、太平洋戦争の開戦までのプロセスを調べていて、イルミナリティ陰謀論に到達したようです。また、文明周期論の研究もしていました。太田竜氏が精力的に翻訳している「ユダヤ陰謀論」の本の一部は、馬野氏がかなり以前(80年代)に紹介していましたが、当時は、時期が早すぎたのか、さほど話題になりませんでした。ロックフェラー一族批判(アレンの本など)も馬野氏が日本に紹介していた、とおもいます。
ただ、お年のせいか、そういう教育を受けたせいか、強烈な皇室崇拝者で、「日本文明礼賛」はすさまじかったです。この辺もあるいは、もうひとつ、「陰謀論者」としてビッグにならなかった理由かも知れません。この年代の論客(現在75〜85歳)は、いずれも、日本文明万歳論になるようで、例えば元千葉大教授の清水啓八郎氏や元東急エージェンシー社長の前野徹氏らがそうです。しかし、「八紘一宇」では東南アジアと中国すらコントロールできなかったことは、歴史的事実で、「老人のノスタルジー」的に「日本が世界になるべき」などと言われても鼻白むだけです。