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(回答先: Re: Re:馬野氏のフプロフィール 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2003 年 6 月 13 日 11:40:23)
ビルダーバーグさん。 いろいろとご教示ありがとうございます。
コロラド州のボールダーにある国立の研究所に勤務されたんですか?
それは私の読んだ本には書いていなかったですね。
アレンの「インサイダー」は読みました。
ジョセフソン博士のロックフェラー一族批判(2冊)も徳間書店から平成1、2年に出たときに読みました。 なんかエクセントリックな感じの本でしたので、このときは馬野氏に興味を惹かれませんでした。
(「八紘一宇」では東南アジアと中国すらコントロールできなかったことは、歴史的事実で、「老人のノスタルジー」的に「日本が世界になるべき」などと言われても鼻白むだけです。)
ビルダーバーグさんは厳しいですね。
私は、馬野氏の所説はかなりうなづけました。 他の学者評論家より良いですよ。
(馬野氏のアジア理解について)
彼は中国と日本の異質性について厳しく指摘しており、この点で戦前の八紘一宇、同文同種を批判していると理解しています。
(経済理論について)
アダム・スミスの国富論を褒めていました。
二次産業製品の輸出によって国が富むという理解をされていました。
技術や出身らしく、産業力(生産力)中心の経済観と理解しております。
大筋では正しいように思います。
一方で、マルクスについて頭から否定していることが目を引きました。
戦前貴族階級の方としては当然かもしれません。
資本が自ら意思を持つかのように増殖するという考え方も否定しているようです。
一方で社会主義的諸施策には肯定的です。 マルクスは否定しますが、資本の横暴、専横に対しては批判的です。
一種の国家社会主義的思想かと思います。
(日本(戦前)礼賛について)
良く分からないので直接のコメントは控えます。
私の脳裏に浮かぶのは、戦前の貧民生活ですね。 例えば岩波文庫の「最暗黒の東京」など。 ジャック・ロンドンやディッケンズの描き出すロンドンを超える凄まじさです。 遊廓などでの人権侵害もひどいものです。
戦前日本はある意味で高度に資本主義化していました。
資本主義の作動によって、これほど多数のかつてない悲惨な民衆が生み出されてきたことは注目に値します。
あるいは東京のお屋敷町は高度文明世界だったのかもしれません。
しかしその底辺の貧困の凄まじさは別問題ですね。
この貧乏が戦争を生んだ遠因に思えてなりません。
礼賛していいものか?
あっしらさんは、アルファンドさんの質問に答えるまで出てこないのかもしれませんよ。 寂しいな。