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【ワシントン中島哲夫】米政府当局者は24日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の李根(リグン)外務省米州局副局長が北京での米朝中3カ国協議の際、ケリー米国務次官補(東アジア・太平洋担当)に「我々は核兵器を保有している」と述べたことを明らかにした。一部米メディアは、李副局長が核兵器の使用や実験の可能性をほのめかし、焦点になっている使用済み核燃料棒8000本の再処理も「ほぼ完了した」と語ったと伝えている。
米国務省のバウチャー報道官は、同日の記者会見で「彼ら(北朝鮮代表団)は多くのことを話した。慎重な分析を要する」と述べ、李副局長の発言内容に疑念を抱いていることを示唆した。ただ、こうした発言にブッシュ政権内強硬派が激しく反発するのは確実で、北朝鮮は危険な外交上の賭けに出たと言える。
米紙ワシントン・ポスト(24日電子版)によると、米朝中協議初日の23日、李副局長が会場の米代表団席からケリー次官補を連れ出し、「我々は核を持っている。破棄は出来ない。物理的に立証するか移転するかは、米国次第だ」と告げた。
バウチャー報道官は「彼らが核兵器を持っている可能性は、我々が長年にわたり述べてきたことで、(事実だとしても)驚くにはあたらない」と語った。
ポスト紙によると、北朝鮮側はクリントン前政権時代の93年にも核兵器保有を認めたと主張したが、現政府が前政権当局者らに照会しても確認できないという。
一方、使用済み燃料棒の再処理については、18日の北朝鮮外務省スポークスマン談話が言及し、英語版では「再処理作業中」との表現があったため、米政府が米中朝協議の中止を検討した経緯がある。この時は、朝鮮語版の表現から再処理開始を宣言したものではないと解釈し、協議に踏み切った。米情報当局も再処理開始を確認していない。
李局長が「再処理ほぼ完了」を実際に通告したとすれば、事実の裏付けがなくても米政府としては容認できないことであり、米朝関係の緊張激化は避けられない。
[毎日新聞4月25日] ( 2003-04-25-10:35 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030425k0000e030015000c.html