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(回答先: 北「核保有」表明、韓国「今の段階では判断早い」 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 25 日 14:48:51)
【ワシントン=菱沼隆雄】北朝鮮が、米中との3か国協議で核保有を認めたことで、米朝関係は再び緊迫した局面を迎えると見られる。核カードを武器にした揺さぶり工作に、米国内の強硬派が強く反発するのは必至だからだ。
米政府は、北朝鮮が兵器級プルトニウムの量産につながる再処理施設稼働に踏み切った時点を、何らかのアクションを起こさなければならない「政治的限界」に設定している。
北朝鮮による使用済み核燃料棒の再処理開始が確認された場合には、米政府が一気に態度を硬化させ、多国間協議をうち切り、国連での制裁議論などに持ち込む可能性が高い。
北朝鮮が保有を認めたとされる核兵器は、過去に抽出されたプルトニウムを使ったものと見られ、個数は限られる。
朝鮮半島の非核化を望むのは米国だけでなく中国も同様で、米政府内には、北朝鮮が中国からも見放されかねない核保有宣言をこの時期に行うことを疑問視する見方もある。国務省のバウチャー報道官も24日、北朝鮮の思惑について「注意深く分析する」とし、その上で今後の対応を決める考えを示した。
ただ、ブッシュ政権は今回の協議に先立ち、イラク戦争で米国が示した大量破壊兵器の除去に向けた強い意志と圧倒的な力を前に、北朝鮮が妥協し、これまで嫌っていた多国間協議を受け入れたとの受け止め方が多かった。核カードを武器にした揺さぶり工作はこうした見方を覆すもので、たとえ、核保有が事実ではなくても、同政権が態度を硬化させるのは間違いない。また、国防総省や共和党保守派には北朝鮮との交渉自体を否定する見方も強く、今後、こうした見解が勢いを増す可能性もある。
(2003/4/25/13:54 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030425id03.htm