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【健康&医療】 読売新聞5月10日朝刊
「私も言わせて」
中山国保歯科診療所・歯科保険センター所長
高橋 徳昭さん(47) 愛媛県中山町
●虫歯予防にフッ化物洗口を
フッ素が虫歯予防に効果があるとわかったのは、今から約60年前です。現在は世界の多くの国でフッ素を利用して虫歯予防が行われています。上水道に微量のフッ素を入れる「フロリデーション」、フッ素を歯に塗る「フッ素塗布」、フッ化物を水に溶かしてうがいをする「フッ化物洗口」が主な方法です。
このうちフッ化物洗口の日本の小中学校での実施率は数%に過ぎませんが、私の診療所がある中山町では、すべての小中学校と幼稚園、保育園で行われています。子供達は週に一回、微量のフッ化ナトリウムを溶かした水10ミリリットルを口に含んで一分間うがいをします。これだけで、子供達の虫歯は年々着実に減っていきます。
中山町でフッ化物洗口が始まったのは1991年です。そのころ、同じ愛媛県の大三島町ですでに洗口が広がり、効果が出ていました。私は現地に出かけ、子供達が嫌がる様子もなくうがいしているのを見て「これなら中山町でもできる」と確信しました。その後、町内の全学校を回ってフッ化物洗口の効果を説き、ほとんどの学校と保護者の同意を得て10月から実施しました。
開始から数年で効果がはっきり表れました。中山町内の12歳児の虫歯の平均本数は、フッ化物洗口開始の1991年は4・7本で、全国平均の4・3本より悪かったのですが、6年後の1997年は1・2本まで減り、全国平均の3・3本を大きく下回りました。そして開始から10年たった2001年には0・4本(全国平均2・4本)にまで減少しました。
今では県内で約一万五千人がフッ化物洗口に取り組み、どの市町村でも子供の虫歯がどんどん減っています。
フッ化物洗口は適切なフッ素濃度で実施すれば、健康への悪影響はないと考えられています。
しかし、あまりフッ素濃度が高いと歯の一部に色が付く「斑状歯」が起きることがあります。間違って飲み込むと吐き気や腹痛などの中毒症状を起こす可能性もあります。
今年1月には厚生労働省がフッ化物洗口の指針を作り、積極的な利用を呼びかけています。実施する際は、歯科医が子供のや保護者、学校の先生に意味と方法を十分説明し、正しく理解してもらう事が大切です。
(聞き手 松山支局 竹内 芳朗)
フッ化物洗口8年の費用効果の研究から
-愛知県のある小学校の調査結果-
■愛知学院大学歯学部 教授 中垣晴男
http://www.lion.co.jp/oral/ohj/ohj9818a.htm
愛知県では、80歳で20本以上自分の歯を保ち、生涯にわたり豊かな生活を送ることをめざす8020運動を推進しています。そのひとつに学童期支援事業があります。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:fQigCCbxfrcC:www.pref.aichi.jp/iryofukushi/okazaki-hc/3%2520menu/3%2520juten/fusso.html+%E3%83%95%E3%83%83%E5%8C%96%E7%89%A9%E6%B4%97%E5%8F%A3&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja
佐賀県歯科保健計画
http://www.pref.saga.jp/fukushihoken/fukusi/sika-index.htm
歯・口の健康づくりに関する機関・団体の役割
保育所・幼稚園におけるフッ素洗口について
http://www.pref.saga.jp/fukushihoken/fukusi/fusso.htm
教育機関における集団フッ化物洗口の事前説明・自己決定を考える
http://village.infoweb.ne.jp/~fwih0966/fluoride-infoconsent-01.html
フッ化物洗口における「試薬」使用の問題
〜「試薬」の使用実態 〜
http://village.infoweb.ne.jp/~fwih0966/fluoride-shiyaku-1.html