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2003年5月20日(火)7時20分
(第7段落目を追加します)
ニューヨーク 5月19日(ブルームバーグ):19日の米国株市場は下落。ダウ工業株30種平均など3主要株価指数はそろって過去2カ月間で最大の下げとなった。医薬品会社が医療保険に加入していない人々に対して割り引きを強制される公算が出たことや、米住宅関連消費財小売りチェーン2位のローズの第1四半期(2−4月)の既存店売り上げが伸び悩み、個人消費の先行きに対する懸念が広がったことが背景。
ダウ工業株30種平均の終値は、前週末比185ドル58セント(2.1%)安の8493ドル39セント。S&P500種株価指数は同23.53ポイント(2.5%)安の920.77。ナスダック総合指数は同45.76ポイント(3%)安の1492.77。3指数とも、下げ率は3月24日以来最大だった。 ダウ構成銘柄では、たばこのアルトリア・グループと清涼飲料最大手のコカ・コーラを除く28銘柄が下落した。
ファイザーやメルクなどの医薬品株が安い。メーン州が保険を持たない低所得者に医薬品を割引販売するよう医薬品会社に義務付ける制度を導入しようと計画している問題で、米最高裁がメーン州の計画実施を認める裁決を下した。他の州でも同様の動きが出て、医薬品会社の収益圧迫するとの懸念が広がった。同業のブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)も安い。
同日のニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は、概算ベースで13億5510万株と、過去3カ月の平均に比べ2%減少した。値下がり銘柄と値上がり銘柄の比率はNYSE、ナスダックともに3対7だった。
ドル安も嫌気
外国為替市場でドルがユーロに対し4年余りぶりの最安値をつけるなか、海外投資家のドル建て保有資産が目 減りするとの懸念も株安に拍車をかけた。Lロイ・パップ・アンド・アソシエイツのファンドマネジャー、パップ氏は、ドル安は、米国の輸出企業にとって海外収益押し上げ要因だが、一段のドル安は、海外投資家がドル建て投資を避ける要因になるため、「むしろマイナス要因」と指摘する。
ローズは下落。第1四半期の既存店売上高が前年同期比0.1%増と、会社の事前予想(最大4%増)を下回ったことが嫌気された。あす2−4月期の業績発表を予定している日曜大工用品のホーム・デポも安い。米がん具小売り2位のトイザラスは下落。2−4月期の既存店売上高が1.5%減少したと発表したことが響いた。
世界2位のバイオテクノロジー会社、米ジェネンテックは急伸。抗がん剤「アバスティン(Avastin)」は、ガンの化学療法と併用された場合、結腸長腸ガン患者の寿命を伸ばすとの研究結果を明らかにしたことが好感された。当局の許可が得られれば、同医薬品の年商は10億ドルに達する可能性があると投資家らはみている。この日はプロテイン・デザイン・ラブズなど他のバイオ関連株も上昇した。
ニューヨーク Josh P. Hamilton 、高井 夕起子 Yukiko Takai
http://news.lycos.co.jp/business/story.html?q=20bloombergto7217234&cat=10